食と命の教室:糀作りや枝豆満喫♪

この前の日曜日は10月の「食と命の教室」

毎年、この時期は「糀作り」を行います。

糀というのはお米に糀菌を振って繁殖させて作るわけですが、この糀を使って髙柳家は甘酒を作り、神様にあげるのです。

それは10/17に神嘗祭があるからです。

今は廃れてしまって神社でしかやらなくなりましたが、昔はどこもかしこも各家で糀を作って甘酒を作り、今年の実りを神様に感謝していたそうです。

髙柳さんいわく「もうこの辺ではうちだけになってしまったな~」とのことですが、その10/17に向けて糀を今の時期に仕込むのが習慣なんですね。

 

さて、糀は蒸したお米に糀菌を振ります。そのためまずはお米を蒸すところから。

今年は知り合いの大工さんから良い木っ端をもらったそうで、そこに火をつけるところから開始です。

「火の番を誰かがやって、あとは枝豆を穫りに行こう」とのことで、枝豆畑へ。

髙柳家は小糸在来種という大豆を作っています。千葉県の小糸地方、木更津近辺の在来種ですが、有機農業研究会の種の交換会で広く普及しています。

広くといっても、有機農家の一部でしか作られていませんが、小粒で青豆系でとても美味しいのです

それを10月下旬に早穫りするのが枝豆ですが、今年は9月下旬から天候が良く気温も高かったので、なんとこの時期に枝豆が食べれちゃいました

「昼ご飯で食べよう余ったら持ち帰って良いぞ」という髙柳さんの号令に、みんなせっせと枝豆穫り。

カゴに5杯分も集まりました

さて、お湯が沸き、お米を蒸して約40分、蒸し上がったということでこれから麹作りです。

しゃもじで刺して、生米のシャリシャリ感が無いか念のために確認します。特に問題がなければこれをむしろの上に敷いた布の上に広げて熱を冷まします。

炊いたご飯と違って、蒸し米は硬めで1粒1粒が立っています。

これを熱いうちに広げて出来るだけバラバラにします。

みんな熱そうでしたが、こんな体験はなかなか出来ないので、楽しそうでした~

40℃以下に下がりなるべくバラバラに広げたお米の上に、糀菌を振っていきます。

やり方は色々あるのですが、とにかく糀菌が出来るだけお米に混じればOKです。

あとは、これを山にして布をかぶせ、その上にさらにむしろをかぶせて保温し、発酵熱が出るのを待ちます。

3日で完成予定です。

さて、お昼の時間ですが、先ほど穫った枝豆を、せっかく沸かしたお湯で煮てしまおう、ということで、枝豆の鎌茹でです。まあ、たっぷり美味しそう

枝豆、そして髙柳さんが育てた菜種で作った菜種油の天ぷら、その他、いつもの通り美味しいお昼を頂きま~す

お昼を食べて一休み。

午後は先月間引きした大根畑の草取りです。

先月は小さかった大根が、本葉を広げてだいぶ大きくなりました。

髙柳さんも「12月頭になったら穫りにおいで。美味いぞ~」と声をかけて、みんなも「はーい」と大きな返事をしていました

夕方は神嘗祭や新嘗祭などのお話。

「今の人達は1週間、7日間で過ごすでしょ?でもあれは明治に輸入された物で、それまでは日本人はそんなの無かったんだよ。暦で動いていた。でも、例えば節目節目の田植え間のオビシャ、田植え後のお祭り、お盆、神嘗祭、新嘗祭、年末の餅つきとお正月、といったようにお祭りという名の下で遊んだり、適度に休みをとっていたんだ」

「お米だけでなく、ゴボウなども大体の作物が1年に1回しか穫れない。そしてその1年に1回しか穫れない命を戴いてこちらも命をつないでいく。その実りや実りをもたらす自然、神様に感謝をし、まさに有り難い、おかげさま、という気持ちが沸いたのは当然だろうね」

などなど、いろいろなお話がありました。

「例えば今回作った糀で10/17に神嘗祭をやるんだけど、その時は神様に感謝申し上げるだけでなく、家から出て行った親族がみんな一同に集まったんだ。つまり、今の自分があるのはご先祖様のおかげ、この家があるおかげ、ということで、その家を繋いできた神様にもみんなで感謝する。まあ、実際は近況報告とかするわいわいお酒を飲む場なんだけど、そういった節目があることで、絆やご縁が薄れることはなかった。今はそういったものが無くなっちゃったな。もう今の人は日本人じゃないと私は思うよ」

その他、「うちは仏教徒なんだからクリスマスはやらない」という髙柳さんの方針で、子ども達がケーキが無い事を聞きつけて、親戚がケーキを何個も持ってきた、という笑話とか、色々ありました。

今までは終了時刻は薄暗くなる一歩手前ぐらいでしたが、今回はお月様やお星様がくっきり見える時間になりました。秋が深まり、段々と冬の足音が聞こえてくるようですね。

次回は最終回、稲ワラ納豆作りです