食と命の教室:野草摘み、心を開く

4月の「食と命の教室」も満員御礼で、キャンセル待ちが出るほど。

時代がこういった大人の寺子屋のような場所を求めているからなんでしょうね~ところがドタキャンが3人あって、座席的にはちょうどよいぐらいの人数で開催が出来ました。

さて、この時期はいつも野草の時期です。

高柳さんは興味も示しませんが

ただ、私は東京から田舎に通っていた時に、野草を覚えた時の楽しさはたまりませんでした

ということで、道すがら、「セイタカアワダチソウはアトピーなど肌の解毒に一番良いんですよ」とか、「スギナも利尿作用が強くて良いですよね」など、お伝えしながら、山すその湧き水のところに皆さんを連れていきました。

ここには野生のクレソン、セリ、ヨモギが生えているんですね。

特にクレソン、セリなどは「スーパーで買ったことしか無いんですが、生えているんですか」とびっくりする人も

そうですよね、それが普通の反応で、私もクレソンなんて生えているのをしりませんでした。

ただ、パクチーと同様で、あの独特のにおいは私はどうも好きではなく、でも女性はまあ好きな人が多いこと。

ということで、みんな、思い思いに野草を摘んでいました。


また、2月にゴマ粒ぐらいの小さな種を蒔いたミニトマトも、先月は鉢替えしましたが、今月は大きく育ち、みんなでハウスへ移植しました。
ミニトマトの移植の前に、先に脇目をとって、それからみんなで1000鉢ぐらいのミニトマトを植えました


今回は昨年の振り替えの方も多く参加したのですが、まあみなさんワキアイアイで長ネギの収獲の説明の時は「はい、みなさん、話を聞いてくださ~い」と声がけしないと話が止まらないほどでした


それでもみんなワイワイガヤガヤ、屋外で自然と触れ合いながら土に触り、収穫をするのはやっぱり楽しいのでしょうね


1仕事終えて、部屋に戻る時に、今年から発達障害の子ども達のために無農薬の野菜を作ろうと新規就農した方が、ミニトマトの植え方などを立話。そういったことにその都度答えてくれる高柳さん。

道すがら、立説法みたいなことも始まったり、みんながフリーで、しかしいろいろな学びが出来るのもこの教室の特徴ですよね~


また、今回は「種のお話」だったのですが、ちょっとテーマから脱線してもっと大きな話で、「地球の大循環の中に人間がいる」という話が多かったのですが、それでも今回もしびれるようなお話があり、高柳さん、今年は話が切れているな~と、横で思いながら聞いていました。

また、1人1人の感想などでは、「ここに来ると心が開く」という人もいたのですが、まさにそうだな~と。

今回は今年3回目なので、1人1人の自己紹介や感想はコンパクトな形なのですが、たった3回参加してお話を聞かせて頂いただけでも、1人1人のストーリーをじっくりきけば、おそらく1時間はみんな話をじっくり聞けるような方ばかりなんですね。

会社やご近所など、普段の生活ではなかなか言えないであろうこと、例えばガンや病気になったこと。中には流産経験なども話す方など。
過去、若いころは必死に働いていたけど、それで体がボロボロになった人、発達障害の子ども達のケアや不妊治療の専門家など、まあ多彩な方が集まっています。

中には、昨年から参加していて「美味しい昼ご飯が参加目的の7割」とする人もいますが

そんな中で、お昼ご飯を食べている時、教育の話では、子どもや先生の問題の話も。

先生が児童をいじめる、という現実に対しては、高柳さんは「先生が人間的に壊れかけているんだな。というか日本が壊れかけているんだな」とか、親御さんの問題で言えば、「先生モンスターペアレンツと30年前に言われた親に育てられた子供が、今は親になっているのだから、モンスターモンスターペアレンツだな」といった発言も。

そして発達障害の子ども達を支援していて、食事を変え、整体などで体も整えてあげると、改善するということがわかり、それを親御さんに伝えても「でも、有機の食材は高いから」と言われてしまうので、だったらと自分が今年から農家になった方は、「食べ物と体を変えれば改善の方向には向かうんです。ただ、どうして子どもの食べ物や体の調子が整っていないかと言うと、親御さんに何かしら問題があるんです。例えば、その親御さんがさらに上の自分の親を恨んでいたり、何かしらあるんです。だから、子供だけでなく親御さんの話を聞いて、そういった問題を少しでも緩和してあげられると、子ども達はまた良くなるんです。表面上の子どもに出ているものだけでなく、その裏にあるものが大きな原因になっていることが多いんです」というのも、とても勉強になりました。

今の子どもの問題は親の問題。その親の問題はそのまた親の問題。そしてそれは結局は社会の仕組みの問題。

私の現代社会の問題の根源論と全く同じですね。

教育現場でも、子どもの問題はほぼ親の問題で、それを自ら動いて学校給食を変え、学校に花を増やし、1人1人の身辺まで立ち入って解決に導いた長野の大塚貢先生のことを思いだします。

また、教育の連載ものの記事でも、同様のことが書いてあります。

子ども達の問題は、結局は周りにいる私達大人の人間としての資質が問われている、ということですよね。

そんなことを語り合える、つまり「心を開いて意見を交わせる場」として、この大人向けの寺子屋のような「食と命の教室」、主催させて頂いていることが有難いな~と思います