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2019年

9月

28日

何だかんだで盛り沢山の教室でした

今月の「食と命の教室」がやってまいりました

 

高柳さんは、ちょうど前日に稲刈りが終わったので、気がホッと抜けている日。

 

しかし、「この後、台風の被害の復旧があるから、まあやることが沢山あるよ」と、あまりこの辺りの被害状況がわからない参加者に、被害の説明。

そして、いつもは1時間ぐらいお話があるのですが、そんな雰囲気でもないというか、「体を動かすか」という事で、まずは収獲したお米が出来る工程の機械の見学です。

 

お米は昔は手で刈り、天日干しをし、それを脱穀して籾にする、という作業があります。

そしてその籾を籾摺りして玄米にし、精米して白米、という流れがあり、大変手がかかるのです。

 

それが近代はコンバインという機械で「刈り取り&脱穀」をして、一気に籾に出来ます。

これを「乾燥機」に入れて15%以下の水分量にします。

次に「石取り機」を通して石などのゴミを取り、「籾擦り機」で籾をとり玄米にします。

そして網で1.75とか粒の小さいものは選別します。

そして「精米機」で精米して、最後に「色彩選別機」で1粒ずつエアガンで弾いて見た目がきれいなお米にする、という流れがあります。

こんな感じで、一連の流れで機械を揃えると、その額1600万

機械が壊れたらお米作りを止めてしまうのも、高齢になってからただでさえ赤字かトントンの米作りに「この歳で借金をしても」という気持ちになるからなのです。

ということで、69歳でも機械をもっている高柳さんのところに、「俺の田んぼ、やってくんないか?」という声がかかるのが現状です。

 

そんなお勉強をした次はハウスで、唐箕掛け。

5月に蒔いたゴマやヒマワリは、何とか草取りをお母さんがしてくれたので、収量は少ないのですが育ちました

ゴマはまだ完全には乾いていなかったので、今回はお掃除はしなかったのですが、高柳さんが逆さにしたら「サー」っとゴマが落ちてきて、みんな「わ~」っとテンションアップ

 

鞘にこんな感じでぎっしり入っています。

綺麗ですね~。そしていかにも砂漠地帯の作物っていう見た目です

 

さて、今回はヒマワリの唐箕掛けをします。

その前に、まずはふるいを2回かけて大体のゴミを取り除きます。

まず、1回目のふるいは、大きなゴミを取りのぞくためで、大きなゴミがふるいに残り、種は下に落ちる、というメッシュのふるいをかけます。

2回目のふるいは、砂を落とすもので、今度はメッシュの目は細かく、種が残る、というふるいです。

 

ここまでで、もうみんな汗だく

ハウスの中で晴れ間でもあったので、35℃ぐらいはいっていたかも

暑さと埃にまみれながら、ここから唐箕がけです。

唐箕というのは、要するに風選をするもので、風を送ることで軽い実がはいっていないものは飛ばされ、実が入ってある程度の重みあるものは下に落ちる、という、極めてシンプルな原理の機械です。

これが今は電動になっているものが売っていますが、何百年も使われ続けている道具なのですから、凄いですよね~。

ちなみに高柳家のものは大正時代からのものがあったのですが、数年前に昭和初期のものが寄贈されたので、今はそれを使っています。

 

みんなで汗だくになってヒマワリの種を選別した後、まだお昼までちょっと時間がありました。

栗が好きな方がいたので、栗拾いをお願いしたら「いいぞ」ということで、台風でぽっきり主軸が折れてしまった栗の木の下で、栗拾い

残った栗の中で、結構大粒もあって、みんなで食べきれないぐらいはとれましたよ

 

そして、お昼は相変らずお母さんの美味しい手料理がいっぱい

今回、初めてムカゴ入りのお握りが出てきました

ムカゴというのは自然薯の種ですね。小さなものですが、なかなか通好みの食材なんですよ

 

また、食後に、お母さんがお昼前に拾った栗を塩茹でしてもってきてくれました

 

みんなは上手に剥けないので、高柳さんが小刀を持ってきてみんなに剥き方指導。

また、高柳さんは上手に剥いて、みんなに配って「丸ごと食うと美味いだろ」と勧めていました

 

ポップコーンも一緒にお母さんが出してくれたのですが、男性陣は栗は2~3粒足りたらもう十分で、あとはこっちを食べていました。

一方、女性陣はず~っと栗を食べて続けていました。

男性陣の中では「女性はなんであんなに栗が好きなんだろうね~」って

 

さて、お昼後は田んぼにちょっと足を延ばしました。

もう稲刈りは昨日で終わったのですが、普通はコンバインでワラは刈り取りと同時にバラバラにされてしまうのですが、11月の納豆作りのために高柳さんがわざと脱穀だけでワラを残しておいてくれました。

それをみんなで拾い、束ねました。

高柳さんが「昔は何回も手でワラを触ったんだよ」と言います。

「まず、手刈りして1回、束ねて2回、干して3回、それを降ろして4回、脱穀で5回、束ねて保存で6回だな。そして冬はワラを編んで紐にしたりと、まあワラをとにかく触っていたけど、今はコンバインでバラバラにしちゃうからな」

 

また、一服しながら、この辺りの田んぼのお話など。

あちらの田んぼの右側が穂がたくさんついていて左側が穂があまりついていなくて黄色っぽいので「あれは何ですか?」と高柳さんに聞くと、「あれは土地改良のせいだよ」とのこと。

実は田んぼが2枚あったのを間の畦をつぶして1枚にしたそうなのです。

で、棚田とは言いませんが、左側の方が30㎝ぐらい右側の田んぼより高かったので、左側の表土30㎝ぐらいをけずって右側の田んぼにのっけて平らにしたそうです。

「表土というのは1000年かかって10㎝、という学者もいるぐらいなんだよ。だから、左側は表土が無くて深土だから育たないんだよ。逆に右側は表土が何十センチも積もっている状態だから、ある意味、豊か過ぎるんだな。だから、もしやるとしたら左側は肥料をあげるけど右側は上げない、と言う感じにするしかないんだけど、まあ厄介な田んぼなんだよ」

また、この話の流れで

「16号の海側の方を埋め立てた後、松の木とかを植えるために、この辺の表土が随分もっていかれたんだよ。つまり、砂だけだと木が育たないから、この辺から表土を買って持って行った業者が多かったんだ。それだけ表土というのは大事なんだよ」

一同、へ~と知らない話ばかりで、大変勉強になった時間でした。

 

最後は落花生の袋詰めのお手伝い。

ちょうど電気工事やさんが来て、壊れていた落花生小屋の電気が通り、落花生も煎ることが再開できたので、それをお手伝いすることになりました。

おおざっぱな選別をお母さんと娘さんがしている間、畑に残った作物を獲り放題にしてくれました

モロヘイヤ、ナス、オクラ、ゴーヤ、空心菜と、最後の収獲をみんなでたっぷりと楽しみました

 

そして、落花生の準備が出来たのでみんなで袋詰め。

計量&選別、袋入れ、エイジレス入れ、空気を抜いてシーリング、中身を平らにして見た目を整える、という結構な工程があって、これをみんなで役割分担。

「職人技ですね~」とみんなで技術を磨き合いながら200袋は詰めれたと思います

 

そんな感じで、今月はいままでにないぐらい何だかんだいって、盛沢山の体験が出来ました。

次回は大人気の「糀作り」です

ご興味がある方は、ホームページからどうぞ→「食と命の教室」

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