食と命の教室 田草取りに、菜種の脱穀

日曜日は、朝に雨も止み、「食と命の教室」を無事開催できました

今回は三宅島で働いている人が初参加したりと、毎回色々な人が集まってくるこの教室。

午前中は前回に続き、田草取りです。
実は、先週、有志が教室とは別に草取りに来てくれていたのですが、草ははびこっていました。
それだけこの時期の田草は凄いんですね~。


今回は参加者の息子さん(中学生)も久々に参加
学校とは違って、この教室も面白い、といって良く参加してくれます


高柳さんが、「1つ1つ抜くんじゃなくて、こうやって泥の中に手をつっこんで、かき回すんだよ。そうすると手に草がひっかかるから」と指導をしてくれました。


ちなみに、お隣の田んぼには20~30人ぐらいの集団が。
これは榮太郎本舗という和菓子屋さんが、今年、おかげさま農場に餅米作りを頼んだそうで、「出来る過程を学ぼう」ということで、2週に1回来ているそうです。


お昼はカレー。榮太郎さんが来ているので、お母さんは50人前以上作ったそうです
ご飯は酵素玄米で、もっちもち


屋外のコンテナで作ったテーブルで、いっただきま~す


お手製のきゅうりの塩もみやゆでトウモロコシも。
もちろん、全部無農薬。
トウモロコシは劇的に甘い


また親戚のおばちゃんが作ったという揚げ餅。これもとっても美味しい


更に、こちらはシソジュース。手作り&美味しいものが次から次へと出てきます


美味しいお昼ご飯の後、みんなで買い物を済まし、午後からは畑へレッツゴー

今回は「菜種の脱穀」をします。

菜種油を絞るために、高柳さんは菜種を11月頃に撒きます。すると春に花が咲き、5月に種がつき、6月に入ると枯れて種ができます。
これを梅雨の合間を狙って刈り取り、畑で乾燥させた上で、脱穀するのです。

みんなでバンバンと菜種の木をもって、コンテナやブルーシートに打ち付けたり、摺り落とす感じで脱穀をします。
枯れた木を持ってみんなで振り回している姿は、傍から見たら、まるで雨乞いをしているように見えるかも


ちなみに、この菜種の木、刈り取りは手刈りだそうです。
全部手刈りなんて、凄い
そして切り株がとがっているから、これが結構痛い


広がる菜種。
これだけ刈り取るのに膨大な時間もかかったでしょうし、今回10人以上でやって1/3も終わっていないのですが、残りを考えると・・・。
手作業というのは、人手ですね~。



さて、脱穀したものはふるいで大雑把にゴミと種に分けます。


こうやった下に種がごぼれます。


あとは、これを唐箕をかけて更に分別し、ハウスで乾燥させたら、圧搾絞りで油が抽出できます。

高柳さんいわく
「私も世界各国に行ったけど、サラダ油なんて日本にしか無いんだよ。ほかはキャノーラ油(菜種油)、ひまわり油、といった元がわかるもの。日本はサラサラした油ということでサラダ油、とかいっているけど、じゃあ、その取り除いた成分はどうしているか知っている?サプリメントにされているんだよ。私からみれば、じゃあ最初から取り除かないで全部油として使えばいいじゃないか、って思うんだけどね(笑)そして今はほとんどが遺伝子組み換え大豆やコーンを原料として使っているでしょ?使っていなくてもほとんど輸入物。ポストハーベストの問題もあるし。オーガニックだって輸入原料を使っているのがほとんど。だったら自分で作った方が良い、と言うことで十数年前から作っている。弥生時代のやり方だけどね(笑)」

私も昨年は菜種油、小麦と作ってみましたが、1人でやるのは本当に大変
特に梅雨の合間をぬって、晴れた日にやらないといけないので、おてんとさまに都合をあわせないといけない、というのが大変なのです。

そして、化学薬品抽出とは違い、圧搾方式なので、これまた絞るのが大変なのです

そう思うと、1本1500円ぐらいでも当たり前だな~と思います。

お化粧品もいりませんよ

教室の参加者にアロマテラピーの先生もいて、「ここの油を塗るのもよいですが、昔からあるニベアのクリームはどうなんですか?」と聞いたら、「それは、もちろんここの教室の油の方が良いに決まっているでしょ。だって食べれるんだもの」という答えが。

そりゃそうだ

どんなにオーガニックとか何かといっても、化粧品は食べれませんが、油は食べても問題ないものですからね。
食べて問題ないものは、顔に塗っても問題ないという理屈、当然ですね。


そんなこんなで菜種を脱穀し、最後に4月に植えた大根とキャベツをしこたま収穫しお土産にしてもらいました。
大根なんて余りまくって仕方なく10本ぐらい持ち帰る人も

今回も、盛りだくさんでヘロヘロになりましたが、みなさん、とっても楽しそうで良かったです

また来月も沢山の方に、満喫して頂けたらいいな~