今年最後の「田んぼと畑の耕育教室」

今年最後の「田んぼと畑の耕育教室」を(土)(日)で開催しました

何年も通っている子供達は、もはや田畑には関心が無く、いつもの空き地スペースで勝手に遊んでいます。

何やっているのかと思ったら、シーソーらしいです
ベニヤ板の切れ端でぎったん、ばったん、まあ子供は色々考えつきますよね~。



さて、師走であること、また風邪などでキャンセルも多く、大変少人数でアットホームな雰囲気で今月は開催しました

まずは、高級食材の丹波黒大豆の収穫
今年は大豆に限らず落花生も大変な不作
大豆の木が通常の半分以下にしか育っておらず、見た目で「壊滅状態」というのがわかるほどです。

それでも買ったら200gで600円もする高級食材。お節の黒豆には事欠かないぐらいの量はお持ち帰り頂きましたよ



一方で、一部の子供達は、収穫作業は横において、先ほどの空き地でなにやらやっています。
結局、このプレパークのように自由に遊べるところが、子ども達にとっては一番のパラダイスなんですよね




さて、一段落した後は、根本さんとのお話会。

いつもシャイな根本さんですが、参加者のみなさんとの交流も兼ねて、農業のこと、根本さんの個人的なことなど、色々質問してもらいました。
農家さんと座って語り合う機会なんてなかなか取れないですからね~


そして、今年最後のお昼ごはんは、温かい汁物や煮物たっぷり
釜炊きご飯も抜群の炊き具合で、もちもちしていて1粒1粒が立っていて美味しかった



昼食後、最後のイベントは「餅つき」です
餅をついて、運がつくように、ということで、みんなでペッタンペッタン


杵と臼でつく餅は、やっぱり美味しいですよね~


さて、終了後は、いつもの通りフリータイムで、好きなだけ遊んでから帰ってもらいました。

やはり、この小さなスペースで好き勝手遊ぶのが子供にとっては一番


これはここ数ヶ月流行っているジャイアンシチュー
かき回すと底にたまったヘドロが臭ってきて、超臭いのですが、それが子供たちにとっては「ジャイアンシチュー」っぽくていいらしいのです


そんなこんなで今年も大きな事故や怪我もなく無事に開催を終えることが出来ました。

この教室は農業や外遊びを子供に思いっきりさせたいという思いが強いご家族が集まるので、みんな健康的で素敵なご家族ばかりです。
だから、本当に仲良くなれます。

ただ、今までと違ったのは、実は年間を通して参加されている途中でご家族に不幸があったり、小雨でも元気に走り回っているけど実は小さい頃に死ぬか生きるかの瀬戸際の病気を何度も乗り越えてきたというお子さんもいたりと、それぞれのご家庭の事情もお聞きしたこと。

どんな人も層ですが、目の前で元気に見えていても、一定以上の人数が集まると、一定確率で何かしらがあるわけですよね。

また、農業に関心を持っているお母さんの1人が、私に関心を持つお母さんが私の仕事について聞くので答えていると「食べていけるのですか?」との質問。

「ええ、まあ何とか」と答えると、「大変ですね」と言うので、逆に「今の時代、誰でもどんな仕事でも大変なところがあるんじゃないですか?お母さんだって子育て、大変でしょ?」と聞くと、そのお母さんも何ともいえない反応をしていました

何となく口から出た言葉ですが、この前見た「プロフェッショナル」でも思いましたが、人間、生きていれば必ず何かがあるわけで、普段はそれが見えていないだけ。

一見すると楽しそうな人も、過去に何かがあったり、実は裏では何かを抱えているっていうことはあるんですよね。

でも子供達は泥遊びや水遊びに春夏秋冬問わず没頭している。

もちろん子供も子供なりに大変なのでしょうが、そういったものもひっくるめて、田んぼや畑は人を素直にさせてくれる気がします。

ゲームはたまにはいいのでしょうが、やはり、自然に帰るというのでしょうか、人間が意図したものではなく、ただそこにある自然の中に入ってみることで、頭でっかちの生活から、ふと素に戻ることは大切だと思います。

大人にとってもとても大切ですが、大人は意図が出来るけど、子どもは意図できないですからね。

子供にそういった環境を与えるかどうかの決定権を持つのは大人、という時代ですから。

そういった意味で、色々ありますが、来年度も頑張って開催していきたいと思います


来年1,2月は味噌作り。

田植え、稲刈りと続いて大人気なのは、味噌を作ってみたいという方だけでなく、『一度作ったら、市販のものは食べれなくなりました』というリピーターが多いのも理由です。

味噌作り、毎回先着8組限定です。

作ったことがない方は、是非、お越し下さい

詳しくは→ホームページから

何はさておき、今年1年、お疲れ様でした。

まずは一息、ですね。