暖冬から気温は高いけど日照不足の4月ですね。
さて、今月「食と命の教室」は、夏野菜を植えたり、春の野草をとったり充実していましたよ
今月は新しい方が東京から参加して、みなさんで朝のご挨拶をした後、午前中は屋外へ
まず、みんなで2月に種を播いたミニトマトとナスが丁度植え時になったので、みんなで観察です。
今年は温床で育てたので、もう立派な苗になっていましたよ
「あんなに小さかった種が、こんなに大きくなったんですね~」とみんな感嘆の声を上げていました
さて、高柳さんから苗の説明です。
双葉が出た後、本葉が順番に3枚出てそれから花房が出て、また3枚出て・・・と規則的に葉っぱと実がなるだんという説明に、みんな「へ~」とこれまた感嘆
続いてハウスできゅうりの説明。
高柳さんはいつもは種から自分で苗を作るのですが、今年は間に合わなかったのか上手くいかなかったかで、珍しく苗を買ったそう。
それも接木苗です。
先月に接木の説明をしましたが、今回もその説明をします。
接木とは、桜や柿の木などを育てるときに、台木といって、根っこは違う丈夫なものを使って、それを途中できって、その台木の上半身として育てたい木を差し込んで、1週間ぐらい養生させて癒着させた木です。
きゅうりで言うと、同じウリ科のかぼちゃやヒルガオが連作障害が少ないので、楔形に切ったきゅうりの茎を台木としたかぼちゃの根っこがついた茎にくっつけているんですね。
下の大きい2枚がカボチャの双葉、つまり台木の葉です。その上の2枚がきゅうりの双葉です。
きゅうりの双葉より上は、まさにきゅうりの本葉ですよね~。
さて、今の時期は正に苗の季節。こちらは稲の苗です。
緑のじゅうたんのようです。きれいですね~
そして、いよいよ畑に出て、夏野菜の植え付けです。
実はミニトマトやナスはもう植えつけてしまったので、苗はお土産にして、今回はトウモロコシの植え付けと枝豆を播きます。
ちなみにトウモロコシについては予定は無かったのですが、高柳さんが「そういえば、トウモロコシの苗があるんだ。植えよう」と昨日思いついたんですけどね
その準備として、まずは肥料をみんなで撒き、その次に高柳さんがトラクターで耕しながらマルチ張り。
みんなトラクターでマルチを張るところを観たことが無いので「へ~、こうやってマルチって張れるんですか凄い」と大喜び
さて、いよいよトウモロコシの苗植えです。
高柳さんから「指で畑に穴ぼこあけて、それから苗をぎゅっと押し付けて密着させるんだよ」と手ほどき。
トウモロコシの苗を植えたことをみなさん無いとのことで、「へ~こうやるんですね」と1つ1つ感心しながら植えてくれました。
続いて枝豆の種を播き
これまた初めての方がほとんどで、「どうやって播くのですか?」との質問。
穴の深さや播いた後の土のかけ方などを私がお伝えしましたが「あ~、こんなこと当たり前のことだと思ったけど、自分も最初の頃は同じで何もわからなかったな~」とこの世界に足を踏み入れた頃を懐かしく思い出しました
その後は、参加者の1人が「安かったので」とたくさんの種を買って知人にあげようと思って持ってきたらしいのですが、「せっかくだから」というおことで、畑の余ったスペースに播くことに。
参加者の名前をとって「Hさん農園ですね」とみんなで笑いながら、トウモロコシやインゲンやオクラの種を播きました
さて、午前中はお昼過ぎまで畑仕事をし、みんなペコペコでいつもの通り美味しいお昼ご飯
休憩を挟んで、午後は前回見学できなかった「野ざらしにした堆肥」を軽く見た後、野草を摘みに
ちょうどヨモギの季節なので「ヨモギでも摘みましょうか」と朝のご挨拶の時にプログラムとして紹介したところ、「ちょうど野草酵素を作ろうと思っていたので嬉しいです」という人がいたのです。
なので、みんなでヨモギが生えていそうな畑の隅へ。
ついでにスギナも沢山生えていたので「スギナは何にでもいいんですよ~」とみなさんに紹介。
というのも、実は我が家では数日前にヨモギやスギナを家の近くで収穫して、ヨモギ団子を作ったり、ヨモギ風呂に入ったり、スギナ茶を作るためにスギナを天日干ししていたのです
そして東城百合子先生の「自然療法」を読んでいたので、スギナはふりかけにしてもお茶にしても何にしても抜群だということなどお伝えしたんですね。
ヨモギは一番は天ぷらですよね~、といいながら「うちも天ぷらにしよう」と思いました
さて、この辺りには自然のクレソンがあったことを思い出したので、山すその湧き水が出ているところに行ってみると、当たりでした
そこは、スギナはもちろん、自然のセリ、ドクダミ、クレソンが山のように自生していました
これはセリです。香りがいいですよね~
奥の方にはクレソン。私はあまり好きじゃないのですが、女性のみなさんは「美味しいですよ~」といっぱい摘んでいました。
私はドクダミを摘みました。妻がドクダミ茶を買って飲んでいるのですが、お隣のおばちゃんは団地なのにドクダミを干して1年分のドクダミ茶を作っているんですね。
ということで、ちょこっとですが、作ってみようと思います
とにかく、目を向けると野草はいくらでもあるもので、みんなで自然の恵みにワイワイガヤガヤ、楽しかった~
そして、最後に高柳家のハウスの前にあるカモミールを摘んで、カモミールティーを作りました。美味しかった
その後、おかげさま農場の横にある「丸和豆腐」という結構有名な豆腐屋さんからもらった油揚げまでみんなで分け合い、人参もお土産で出ました。今回もお土産は盛りだくさんでしたよ
その後、「遺伝子組み換えルーレット」というdvdをみんなで視聴しました。
2月の「食と命の教室の同窓会」でも見たのですが、簡単に言うと、アメリカの遺伝子組み換え反対運動は頂点に達していて、健康被害も昔の水俣病のように明らかになってきているんです。
その原因が、例えば殺虫成分を出す遺伝子組み換えトウモロコシなどを直接食べたり、それをエサとして食べた家畜の肉を食べた人間の胃腸に小さな穴が空き、そこから食べものが分子レベルで血液に溶け出し、アトピー、ガン、アレルギーなどの原因になっているということがわかってきたのです。
日本は輸入禁止になっていますが、乳牛に遺伝子組み換えをすることで乳量が1,5倍ぐらいになる牛も開発されていて、でも不自然なので乳腺に病気が出て、膿が出ている牛乳とかも安くアメリカでは広がっているんですね。
防弾チョッキを作るために、人間が作るものよりはるかに細いのに丈夫なクモの糸を効率よく作れないかといって、ヤギにクモの遺伝子を組み込んで、ヤギの乳からクモの巣を取り出すこともアメリカでは実験段階ですが行われています。
モンサントについて勉強したことがある人は一度は聞いたことがあると思うのですが、日本ではちょっと意識がある人でも「農薬って怖いよね」というぐらいで、遺伝子組み換え食物についてはあまり意識はしていない人が多いです。
それは日本の食品メーカーの良心というのでしょうか、義務ではないのですが「遺伝子組み換えではない」と表示してくれているから、安心感があるんでしょうね。
でも、養鶏場が飼料の高騰でどんどんつぶれていっているように、コーンなどの値段はどんどん高騰していて、遺伝子組み換えではないコーンなどは手に入らなくなってきています。
だから、「遺伝子組み換えでない」といっても、特に加工品や添加物関係は、原料はほとんどは中国からですから、偽装も結構あると思うので、あまり信用しないほうが良いですよ。
まあとにかく、私も色々観てきました、この「遺伝子組み換えルーレット」を見ると、「遺伝子組み換えってここまできちゃったんだね」ということがわかります。
高柳さんが「アメリカの肉なんて食えたもんじゃない」というのも、言いすぎじゃないことがわかりますよ。
ちなみに、5月20日にこのdvdを使った上映会を高柳さんのところでやろうと思っているので、来たい人は声をかけて下さいね。
・・・と話がちょっと脱線しましたが、このdvdを観た後、みんなでいつものごとく、普段思っていることや社会に対する疑問など色々話し合いました。
高柳さんの知り合いで、生ゴミを土に戻す活動をしていた人の話で「どうしても土になかなか還らないものが2つあるんです。それはバナナの皮とコンビニにおにぎりなんです」といった話から、最近はコンビニでは「合成保存料、香料は無添加」とうたっていても、いまや「アミノ酸」でもって保存料や香料や色素の代わりが出切るようになってきたことを高柳さんが話していました。
こういったことを議論すると「変な人」と思われてしまう世の中ですが、子どもがアトピーになったり、身内にガンが出たりすると初めて人間は意識をするもので、そういったことが起きる前に本当は気をつけていきたいものですよね。
そんなこんなで今回もみんなで充実した時間を過ごし、初めて来られた方もこれからも継続参加に
今年で4年目になりますが、こういったことを真面目に深く楽しく学べる「大人の寺子屋」のような場所は、やっぱり必要だな~思います
次回は5月29日(日)です。
詳しくは→こちらから
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