野草摘みと座学の「食と命の教室」

今月の「食と命の教室」はあいにくの雨
天気予報でも雨の予報が出ていたので、多少の心構えをしていましたが、やはり雨でした

ということで、基本は座学でしたが、雨の中、「たぶん、みんなやりたいだろうな~」と思ったのが「春の野草摘み」でしたので、雨が少し弱まった時を見計らって「行ける人は行きましょう」と連れ出しました。

山裾から水が湧き出てちょっとした小川になっているところには、自生のセリやクレソンが生えているんです。

私はクレソンは特に美味しいと思わないのですが、女性のみなさんは「美味しいですよ~」と喜んで摘んでいました。
パクチーと同じで、香りが独特でも女性の方は結構好きですよね~



また、ぺんぺん草やカラスノエンドウがあちこちで旺盛です。

カラスノエンドウのまだ花を咲かせていない若いものは、中華料理に出てくる豆苗のように炒めて食べれるんですよ。

私も以前、食べたことあったのですが繊維質でそんなに美味しくはありませんでした

そう言ったら、教室の参加者で、以前、「若杉ばあちゃんの野草料理教室」に参加したそうで、習った料理を教えてくれました。

まず、最初からカラスノエンドウを細かく刻んでしまうそうです。

それを15秒ぐらいお湯であく抜きをし、水気を切ったものを油でいためて、かつおぶしやゴマ油、醤油、砂糖などで味付けしたものは、とっても美味しかったとのこと。

まあ手間がかかるわけですが、野草ですから、そのぐらいの手間をかけるのが良いのでしょうね。

人の体は食べ物で出来ています。分子レベルで食べたものが分解され、体の分子と入れ替わります。
また、体に刺激を与えるものとして、例えば辛い物を食べれば体は「辛い!」と刺激を受け体温が上がったり、苦いものを食べれば「苦い!」といって排出しようとする。それは生体反応として数年年、数万年にもわたって培ってきた生命維持反応だそうです。

だから冬の寒さでため込んだ毒素などは、春の芽吹きと共に出てくる野草などを食べると、何千年、何万年かけて遺伝子レベルに組み込まれた生体反応で、自然に外に排出して体を活動的な「春」に合うように自然調整されるそうです。
だから春の野草を食べるのはとても理にかなっているのですね。

それにしても、自然はとても良く出来ていますね~


と、話はそれましたが、その他、高柳さんの自家用のカブやホウレン草も収穫しました。
カブはもうとう立ちしていましたが、カブの菜の花なんて普通の人は見たことがないでしょうから、「食べてみてくださいね~」とみなさんに勧めたり、雨の中でもちょっとした野外活動が出来ました。



そしてやっぱり一番の楽しみはお母さんの手作りのご飯
今回も盛りだくさんで、特に酵素玄米を食べたことが無い人は「美味しいですね~」ととても喜んでいました

そして前回同様「どうやって作るか教えて欲しいです」と、お母さんをお呼びしてのお料理教室

その中でも、マヨネーズを使わないポテトサラダは、私も「なるほど」と思いました。

普通、ポテトサラダはマヨネーズを使うのですが、お母さんは、ジャガイモや野菜を茹でたら、その熱々の中に卵を割って落とし入れ、そこにお酢や塩を入れて混ぜてしまうそうです。

つまり、マヨネーズは使わないけど、マヨネーズの材料を入れて具材と一緒にマヨネーズも仕上げてしまう感じですね、すごい
だから、マヨネーズを使っているものより、さっぱりしていて美味しかったんですね~



そして「種の話」で、午前、午後の遺伝子組み換えのdvd、夕方と講義の時間はたっぷりでした。

穀物を中心とした農業が発展したアジアモンスーン地域や牧畜が発展したヨーロッパの話から、環境に適応した食べ物、そしてそこで定住していった人間、食文化、そして日本人が食べて来たもの、F1の種から遺伝子組み換えまで、お話しは続き、いつも講義録を作っているのですが、メモだけで6枚にもなりました。これから文字お越しをするのですが、ちょっと今回は大変そうです


来月は田植えが終わった5月下旬。今度は晴れるといいな~と思います