高柳さんとのご縁を結ぶ「食と命の教室」

(土)は「食と命の教室」でした
5月のGW明けからカラッカラの天気が続いていて、先週(金)に降った雨もすぐに乾くレベルでしたが、今週の(水)はようやく畑の深層部まで浸透するほどの雨が降って、農家のみなさんはようやく一息つけた感じです。

しかし、この2ヶ月近くでたった1回しかまともな雨が降らないなんて、ほんと、日本の気候はどんどん変わっていっていますね~。

そんな天気ですが、高屋さんの「晴天で田んぼの不作無しというが、稲はすくすく育っているよ」と言います。

畑はからっからで、色々な問題が出ていますが、田んぼは水が管理できるので、晴れているほど稲は絶好調なわけですよね。


もちろん、草も元気に伸びます

ということで、まずはみんなで田んぼに素足ではいっての草取りです


まあ、みんな草取りは初めてで、私も久々なので、蒸し暑い中でみんな結構ヘロヘロ。
ちょうど中干しといって、わざと水を抜いて稲が大きく増えるのを止めたり、秋の収獲に向けて苗の根を張らしたり機械が入りやすくするようにする季節なので、水はあまりないので、まあ、歩くのが結構大変でした

ということで、みんな「働いた~」という感じで、お昼ご飯
今回はお手製コロッケもあり、また新もののナスの生姜甘味噌炒めなど、相変わらず「美味しい~」とみんなでバクバク食べました


ちなみに昼食時には、農業ボランティアで日本の女の子とオランダからの青年がいました。
日本の女の子は、同じ成田市で1年前に介護系の職についたものの、現実を知ってしまい、「人生を学ぶため」に5月末からしばらく高柳さんのところに住み込みでいる子です。

若いのにしっかりしていて、お茶くみや気遣いなどが出来て、まあ凄いな~という子でした

もう1人のオランダの青年は20才で若さ溢れる子。

食後、半分ぐらいの人が午前の疲れをとるために昼寝をしていましたが、私はたまたま彼と話していました。

日本文化に興味を持っていて日本に来たらしく昨年の9月から日本語を勉強し始めて、もうペラペラ。
外国からくる子は本当に日本語を予め勉強していて、すごいな~と思います。

そんな彼から教えてもらったのは、たとえばコーヒーはオランダ語がもともとなんだって。
コフィ、という発音がオランダ語で、そこから英語でカフィみたいになったそう。

確かに英国圏はティー文化だから、あとからコーヒーが入って来たんでしょうね。

また、「カステラ」については全くしらず
日本人のほとんどが「カステラ」はオランダから来たと思っているよ、と伝えたら、不思議そうにしていました

そんな彼が「美味しいですよ」といってくれたお菓子がこれ。
ワッフル風のクッキーにキャラメルがはさんであるもの。
食後に1枚食べるのがヘビーなぐらい甘かった



さて、お昼寝も終わり、午後は畑です。

これは菜種の収獲のあと。
先々週、手で刈っていて、今週の火曜日にブルーシートの上でバンバンたたいて脱穀をしました。
この種を圧搾で絞って菜種油にします。
油の話、歴史を色々高柳さんからしてもらいましたが、みんなほとんど知らず「へ~」ってな感じでした


さて、その横でジャガイモのキタアカリの収獲です。
今年は他の品種はさておき、キタアカリはみんな何故か不作。
雨が無かったからでしょうが、この時期で木が無くなるほど枯れあがるのは本当に珍しいです。


実も小さいの多く、農家さんも大変です


最後に、先月蒔いたゴマとひまわり畑の草取りです。
みんな、午前で体力を使っているので、結構ヘロヘロ。
「農家さんて毎日これをやっているんだから凄いですよね~」と言う方がいました。

はい、その通りで、体のつくり、生活が違うんです
私もほんと、農家さんは凄いな~と思います。
まっ、戦前までは日本人の7割は畑をやっていたわけですから、みんな毎日働けば順応していくと思いますけどね。


ちなみにこれがゴマ。雑草との違いが素人だとほんと、見極めずらいのです。
今年は雨が少ないので、まだまだ小さくものになるかは雨次第、生育次第です。


今月は田んぼと畑をたっぷり満喫しました。

一仕事した後は、みんなすっきり爽快

お母さんからの差し入れで、ミニトマト、キュウリの漬物、トウモロコシ、おせんべい、また高柳さんの親戚のブルーベリーなど、夜ごはんがいらないぐらい、たっぷりのおやつが出て、それをお茶うけに、油のこと、田んぼのこと、また私のピースボートの話のこと、歴史や神道のことなど、まあありとあらゆるお話で2時間ぐらい、みんな活発に意見交換しました。

例年より参加人数が多く、大体2~3回目でアットホームになるこの教室ですが今年は今月でようやく「あっ、いつもの感じだな」という和やかな雰囲気になりました。

そして、参加者が言っていたのですが「高柳さんの生活をしって、初めて色々なことが一体となりました」という言葉がとても象徴的でした。

今の時代、食べ物や健康や歴史やら、色々なことを「情報」として集められる時代で、そういった人達は最初は頭でっかちになります。
私も最初の1~2年はそうでした。

しかし、高柳さんと出会い、生活を知ることで、「生きること」「生活すること」がすべてであって、その生活文化というかスタイルの中に、食や食べ物や健康や歴史が体現されているんですね。

100の情報より、1つの生活実践。

そういった生活を昔からしていたから、今もしているんだ、という高柳さんの目の前で毎日繰り返されている生活を体感することで、「あぁ、日本人はこうやって生きて来たのか」と、今まで学んだ知識が初めて体感としてわかるんですね。

そして、高柳さんが話すことも大事ですが、やはり大切なのは「生活に触れる事」ということを、今回も私の中に刻むことが出来ました。

引き続き、高柳さんとの出会いで少しでも生活や人生が少しでもよりよくなるよう、ご縁つなぎをしていきたいと思います