快晴の下、今年も稲刈り♪

今月の「田んぼと畑の耕育教室」は稲刈り&天日干しでした

5月に田植えをし、緑のじゅうたんのようだった田んぼが、9月には黄金色の草原のように変わります。
そこでザクっと刈る音や手応え、またお日様の香りが何ともたまらないのが稲刈りの醍醐味なのですが、一昨年、昨年は本当に大変でした

一昨年は大雨で水浸しの中での稲刈り、昨年は台風の直撃で稲が倒れグチャグチャの稲を刈り取るという感じで、この2年は天候に恵まれなかったのです

今年もどうかな~、と心配していましたが、今年は晴天に恵まれ、むしろ暑いぐらい

年間通っているご家族は「一昨年、昨年と全然違いますね」とのコメント。
まさにその通りです。

今年だけ参加した方はわからないと思いますが、過去2年参加している方は、天候が農業にとっていかに大きな影響を与えるか、また天候によって農家さんや作物がいかに大変になるか、恐らく一般の消費者とは違った目を持つようになったと思います。

だからなおさら、大雨や台風だった過去の田んぼの現場を良くわかってくれているので、晴天の下に稲刈りが出来る喜びを噛み締めていました


今年は晴天でもあり、昨年の振替の方も沢山きて、懐かしい顔に会えたのも嬉しかったです

根本さんは超多忙なので1人で2日間で40家族150名ほどの面倒を見た教室でしたが、事前に説明をきっちり行い、また各ごご家族で気を付けてくれたのだと思いますが、私のしる限り、ケガもなく無事終了し、今年の山場を超えたな~という感じです

私は農家ではないのですが、稲作をやっている農家さんの気持ちがちょっぴりわかります。
田んぼをやっている農家は、稲刈りが終わらないの落ち着かないのです。
「これでようやく一段落」というのがあるんです。

3月ぐらいから本格的に準備をし、暑い夏を乗り越え、9月に稲刈りを無事に終わらすことで、1年の中心となる仕事がほっと一段落するのです。

これは体験してみないとわからないのです。

良く「自然が人を育てる」とか「人間も自然の一部だ」と観念的に言う事は出来ると思うのですが、農業なり林業なり、そういったものを毎年やっている人にとっては、その言葉が体で人生でわかっているんですよね。

そういう意味で、過去2年の厳しい状況から今年は一転、晴天が続いたことで本当にみんなホッとしていて、喜びもひとしおなのです

そして、今年はなるべく顔と名前を一致させようと、また初心忘れるべからずで、参加してくれたみなさん1人1人に出来るだけ気を配っているつもりなのですが、そう思うと、つくづく思うのですが、親子そろって田畑に通おうとする家族はみんな良い人だな~ということに改めて気づくのです。

そもそも自然体験を子供にさせたいと思っている親御さんは、自然体験の大切さをわかっている親御さんで、そういった感覚を持っている時点で、とても素晴らしいと思うのです。

そして、親御さんはもちろん、体いっぱい田畑を満喫して虫やカエルを捕まえて走り回っている子供たちを見ていると、この教室は本当に素晴らしい体験の場だな~と思うのです

中には、親御さんが「今年はいいかな」と思っていると「田んぼの季節だね」と子供から言い出して、あわてて申し込んできたり、あるいは、久々に参加して子供が張り切って親御さんが頑張って子供についていく、なんていうパターンがあります。

子どもにとって夏休みにジジババの家に帰るような感じで、田んぼの季節にこの教室に来る、というのが当たり前になっていること自体、すばらしいな~と思うのです。

そして、新規就農者が農業を志す原点は、私の知っている限り結構幼少期にあることが多いのです。

だから、この教室をやって6年経ちますが、今まで参加してくれた家族の中から、将来、必ず農に携わる人が出てくるだろうな~とも思うのです。

もちろん、親御さんにとっては、仕事やせちがらい世の中で頑張っているわけで、何も考えずに自然に溶け込めるは癒しの場であり農のある生活を学ぶ場になっていますから、早期退職や定年後の田畑を志す原点になるでしょうし、もちろん子供たちの今後の人生の選択の際の原体験の1つにもなると思うわけです。

そういう意味で、6年目になりますが、本当に価値ある場だな~と思います
そして忙しい中、田畑を使わせてくれる農家の根本さんに感謝です

それにしても今年は晴れて最高のコンディションでしたお天道様に感謝感謝です



ちなみに、暑かったので、ほとんどのご家族がお昼を食べたら帰りましたが、中には強者もいて、16時や17時ぐらいまで稲刈りをしているご家族もいました

それも子供が稲刈りにはまって、お母さんはそれを結ぶのに手いっぱい、みたいな感じでした
夏の帰省時のお菓子も頂いちゃいました