秋を満喫「食と命の教室」

9月最後の土曜日は「食と命の教室」でした。
今回は運動会があちこちであって、欠席の方も多く、こじんまりとした感じでアットホームな1日で、のんびり過ごしながらも蓋を開けてみれば色々な体験活動をしました

まずは朝のご挨拶をかねて、朝に収穫した柿を高柳さんが向いてくれて、それをパクパク食べながら朝のお話です。
高柳さんは柿が好きなので、合計8本ぐらいの木が植わっているんです
だから、いくらでも柿がこの時期、とれるんですね~。


さて、のんびり1時間以上なお話をした後、「体も動かそうか」ということで、5月にみんなで蒔いたヒマワリとゴマが9月頭には収穫が終わり、現在乾燥中なので、それの仕分け、つまり油が搾れる状態にする作業をしました。

まずはこちらが乾燥させたゴマ。
ゴマは乾燥すると、逆さにしただけでパラパラ落ちるんですね。


こんな感じでゴマは実が入っているんです。黒ゴマ、見えますか?


こちらが金ゴマ。色が違いますね~。


ゴマをいったん後で説明する「唐箕」で風選してみたのがこれ。
ゴミをとった状態がこれですね。
このままでも食べれますが、洗ってすぐに乾かせば「洗いゴマ」、それを煎ると「煎りゴマ」になります。

「みなさんが食べているゴマは99%以上、外国産です。それを今の値段で買えるのは1日300円とか400円で働いている人たちがいるから」という高柳さんの解説です。

私もやったことがありますが、ほんと、手間がかって、今のスーパーで売っている値段ではとても国産ゴマは売りたいと思えないですね。
高柳さん、貴重なゴマ、みんなにお土産で配ってくれました


さて、こちらは脱穀が終わったヒマワリの柄で、ゴミも混ざっている妙体で乾燥中です。


近くで見るとこんな感じ。これを油が搾れるよう、種とゴミに選別していきます。


まずはふるいがけです。
高柳さんがふるいがけをレクチャー。ふるいの目の大きさで、種は落ちるけど種より大きいゴミは残るぐらいのものを選び、大きなゴミと種を分けます。


みんなでふるい、初めての方は「へ~、こんな感じなんですね」という反応です。昔はみんなこうやってゴミと選別していたんですね。


ある程度きれいになったら、次は唐箕がけです。
手で風車をまわしてゴミや実が入っていない軽めのものは風で遠くへ飛び、実が入っているものは下に落ちる、という原理です。
もう1200年とか、かなり長い期間使われているものです。
最近のものとして電動のものもあるのですが、原理は全く同じです。
ちなみにこれは大正時代の唐箕ですよ~
今年参加している大学生の子も「教科書でしか見たことが無いです」とのこと。学校の先生もやったことがないようです。


みんなで唐箕初体験。ほんと、発明した人は本当にすごいですよね~



さて、1体験したら、毎回お楽しみの昼食です
みんな大好き、お母さんの美味しいご飯


高柳さんが大好きな栗。今年の収獲はこれで終わりで、最後の栗が出てきました。
しっとりして美味しいんですよ~


お昼ご飯をお腹いっぱい食べて、休憩したら、畑仕事です。

まずは人参畑の草取り。
今年は種蒔きが遅れたということもあり、また前作のアブラナ系の作物のこぼれ種や雑草がすごく、その草取り。ほんと大変です


その後、隣の三浦大根畑の間引きをし、間引きなもたっぷりお土産に

最後に、明日、取引先のイベント用に遺しておいたマンゲツ餅米をお月見用に1束収獲


そして夕方のお話の前に、柿をもいだり、モロヘイヤを好きなだけ摘んでいったりと、おまけの作業&お土産がたっぷり手に入ってから、お話しタイムへ。


色々なお話が出ましたが、今月は農作業も色々体験できて、蓋を開けてみたら結構充実していた感じです

来月は「糀作り」と小糸在来種の美味しい大豆の早どりの「枝豆の収獲」などを予定しています。

今年度の「食と命の教室」もあと2回、たっぷりみなさんと楽しみたいと思います