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5月の「食と命の教室」

5月もあっという間に過ぎ、もう少しで終わりですね。
そして、今月もやって参りました、「食と命の教室」です

5月は毎年ヒマワリとゴマの種を蒔きます。
高柳さんは油を自給してまして、菜種油、ヒマワリ油、そしてゴマ油を搾るために、種を蒔くところからやっているんですね。

ただ、畑作業は午後にしよう、ということで、午前はお話と色々な収穫を体験しました

まず、ミニトマトの見学です。
2月にみんなでゴマ粒より小さな種を蒔き、3月にセルトレイからポットに鉢替えをし、4月に定植をしました。
そして4月に各自で家に持ち帰って植えてもらったのですが、それが5月になってどうなったか、という一連の流れの中での観察です。

「同じ時期に植えたのに、家のとこんなに違うなんてでも、一連の流れを体験しているので、どう違うかわかることもいいですね」
なんて反応も

ちょうど赤くなり始めたばかりなので、収穫は来週ぐらいからですかね。
来月は入れ食いです


さて、次はキュウリの収獲です。
キュウリをハサミで切って収獲していた人もいましたが、「キュウリはこうやって収獲するんだよ」と指先でぽきっと収獲するやり方から教わり、みんなでコンテナ2杯ぐらいの収獲です。

「これはブルーム有りのキュウリです。今売っているのはみんなブルームレス、つまりブルームが無い、白い粉がついていないものなんですね。それは接ぎ木のせいで、一般的なものはカボチャの台木を使っているから、その性質で粉が出ないんです。でもやっぱり昔ながらの方が美味いと思いますよ」
という説明。初めて聞く人もいて「へ~」という感じでした。


そして、収穫したてをその場でパクリ
やっぱりとれたてはシャキっとしていてみんな美味しそう


お次は長ネギの収獲です。
これは先月もお土産で持ち帰ってもらった分げつネギというもので、らっきょうやニンニクのようにどんどん分かれて増えていくもので、1本あれば、半永久的に増え続けるというものです。
今の時期はちょっと時期がずれていて、「白さび病も出始めているから、家に帰ったらすぐにビニールから出して食べて下さいね」とのこと。
ビニールがはち切れんばかりにみんな持ち帰っていました


さてさて、午前中は主に収獲で終わり、美味しいお昼ご飯をいつものようにたっぷり食べた後は、いよいよ畑へレッツゴー

まずはヒマワリの種まきです。
みんなで巻き尺にそって一列になって、50センチの株間で2粒ずつ蒔いていきます。


この教室が始まってからは必ずやる行事になりましたが、1人でやるのと比べるとあっという間
やっぱり農業は人手ですね~。


お次はゴマの種まきです。
ゴマはさすがに手で蒔くと大変なので、シーダーで蒔きます。
これがシーダー。タイヤが回転すると同時に真ん中の歯車が回転するのですが、その歯車のピッチで種まきの間隔が変えられる優れものです。


これをカラコロ転がしながら蒔くのですが、まっすぐ蒔くためにはちょっと遠くを見るのがコツです。
みんなも一通りやってもらいました。何事も経験ですよね。


最後に私が数年前に高柳さんから頂き、毎年種採りしているポップコーンを蒔きました。
ポップコーンという単語が外来していない時代、おそらく1000年ぐらい採り続けられているもので、「あられ」というらしいのです。
昔、大須賀神社周辺の10カ村の村長が集まって五穀豊穣を祈願するとき、それぞれの村の当番がつくったあられを持ちより混ぜ合わせ、また各村に持ち帰る、ということをやってきたそうです。

これを初めて聞いたときは、私もびっくり
ポップコーンと言う単語が入ってくるもっともっと前に、こういった形のものが存在し、かつ「あられ」という名前で日本人は食ってきていたんですよね。

さて、みんなで畑仕事を終えた後は、高柳さんのお話ですが、その前に、「ゲンノショウコ、欲しいなら分けてやるぞ?」とのことで、実物を頂きに家屋へ行きました。

これが、陰干しされていたゲンノショウコ。
ゲンノショウコとは、漢方の基本の薬草の1つで、整腸作用があります。
ゲンノショウコは下痢気味の時に抑える感じで、また別にケツメイシという薬草は便秘気味のを解消する薬草でして、この2つを混ぜ合わせて飲むのが漢方の基本です。
高柳さんはそのゲンノショウコは家で作っているわけですね。


実際に、これが庭に生えていたゲンノショウコ。これを収穫して干すと先ほどのようになるんですね~


また、近くにはどくだみが。薬草が色々普通に生えていて、それを収穫して日常から服用しているのだから凄いですよね~。


色々な仕事が終えて、午前の続きで「高柳家の養生」のお話へ。

今、私は「あなたと健康」の東城百合子さんを心の師の1人として仰いでいますが、「あなたと健康」を知らない人も、著書の「自然療法」は知っている人はそこそこいます。

西洋医学ではなく、食生活や病気になってもなるべくお手当や漢方で治そう、という子育てママで、勉強している人は知っている人がいます。

その「自然療法」より、もっと前、大正時代の海軍の手当てや療法をまとめたのが「赤本」と言われているものです。

累計1000万部を超える超ロングセラー本で、今は廃れてしまっていますが、高柳家ではまだ愛読しています。

例えば、梅肉エキスと言うのがあります。
青梅をすりおろして天日で1カ月ぐらい乾燥させると、3kgが50gぐらいになってしまうのですが、黒いドロドロベトベトしたもので、なめると超酸っぱいんです。

でも、これでちょっとした赤痢やチフスなどは治ってしまう。

海軍ですから、病気になっても船の上、あるいは現地で出来る療法が必要です。

高柳さんの話だと、陸軍は森鴎外が軍医でついて、彼はドイツかぶれだったので、ドイツの医療で治そうとして、陸軍2000人が死んでしまったという事件もあったそうです。

森鴎外は東大で、今の日本の医療のカルテがドイツ語なのも、そこから来ているそうです。

一方で、海軍は「医食同源」「身土不二」という言葉を使っていた石塚左玄の考え方を踏襲したため、いわば日本伝来の民間療法、あるいは漢方の流れがあったのですね。

石塚左玄の考えが元になり、久司道夫という人がアメリカにわたって「マクロビオティック」という言葉で全米に広がり、それがここ10数年で日本に逆輸入で戻ってきて、日本でも流行っていますが、もともと日本の伝統医療が元にあるんです。

で、その流れがあって、海軍で数千人の兵隊さんを日露戦争で無事に現地に送り届け、また現地でも病気を治して戦力にするために活躍した一人に築田多吉さんという人がいます。

この方が書いたのが「赤本」です。

東大や大学受験で勉強する「赤本」は、この医療本の「赤本」がもとになっています。
つまり、「病気になったら赤本を見ろ」というのが常識の時代があり、時を経て、受験時代になってから「受験するなら赤本を見ろ」という使い方に変わったんですね。


「※赤本」・・・正式名称「家庭に於ける実際的看護の秘訣」で、表紙が真っ赤なところから通称「赤本」と呼ばれている本。日本海軍の看護特務大尉であった築田多吉(つくだたきち)が傷病兵やその家族を看病しながら、各地の故郷に伝わる民間療法を学び、各地で昔から伝わる漢方薬や薬草類、更には指圧やや灸など様々な民間療法をまとめたもの。大正14年発刊以来、累計部数は1000万部を優に超えている。

高柳さんのお父さんは、北京で終戦を終えたそうです。
そして、ロシアが攻めてきて「このまま投稿したら身を保証してやる」と言われたそうですが、「俺は逃げる」と言って、「高柳が逃げるなら俺も逃げる」といった仲間数人で徒歩で飲まず食わずで逃げたそうです。

そして栄養失調からか、朝鮮で脊椎カリエスといういわば脊椎に結核菌が入ってしまう病気になったそうです。
病院に収容されて、そのまま5人ぐらいが寝ていたそうですが、高柳さんのお父さんだけは「これで治るわけがない、このまま死んでたまるか」と思い、赤本に書いてあることを実践し、生き延びて帰国したそうです。

高柳さんの村周辺で生きて帰ってきたのは高柳さんのお父さんだけ。

帰国後も、何か体調不良やけががあれば、赤本を見て勉強して自分で治していたそうです。

高柳さんいわく「みなさんは、医者があるのが当たり前かもしれないですが、村に医者がいない、無医村があったということ、イメージ出来ないでしょ?だから昔はみんな自分で治していたんですよ」

だから、高柳さんは今も、打ち身には蝮の焼酎漬け、膿ものにはドジョウの開き、ちょっとした熱や菌には梅肉エキス、うんちの具合でゲンノショウコやケツメイシを煎じて飲む、という習慣があります。

「今の人はすぐに病院にいって、病気も医者任せ。でも例えば畑で話したように、野菜も調子が悪ければどこが調子が悪いかみて、水を上げたり、葉っぱをかいてあげたり手を加えて元気になってもらうようにする。人間も、自分で自分の調子を見て、おかしければ自然の治癒力が高まるよう養生する、というのは必要だと思うんです」と言います。

その通りだと思います。

私もこの生活に入ってから、結局、医者に行っても薬や湿布が出るだけなので、ほとんど行かなくなりました。
まあ、熱が高すぎるとか、肺や気管支まで来た時などは医者に行きますが、結局は自然治癒力ですよね。

あるお医者さんが言っていました。
「風邪薬というのは本当は存在しないんです。熱や痛みや咳などの大量を奪う症状を緩和させて、身体の自然回復力を高めてあげる効果があるだけなんです」

治す、というか、治るのは自分なんですね。

高柳さんも「私だって風邪は引くし、医者にも行きます。ただ、元気に死んでいきたいと思うんです。死ぬ寸前まで元気に生きたいと思いませんか?であれば、自分の体を自分で診ることはした方が良いと思うのです」

100の知識より、実践している人、体現している人の生活に触れることが、一番の刺激になるし勉強になりますよね~。

ということで、今回もみんなでじっくり深く楽しく学べて、気づいたら18時過ぎ。

日が暮れるのが遅くなりましたからね。

今月もみなさんで楽しく真面目な時間を過ごせました