久々の雨
台風のもたらす雨で、夕方からは本格的な雨、ということでしたが、夕方にはほとんど上がってしまいましたね
でも、すべての農家が久々の雨を「待ちに待っていた」ので大喜びです
さて、そんな雨模様の中の今月の「食と命の教室」、ミニトマトの収獲やパック詰めをしたり、「日本の家屋」について、高柳さんが20年前に建てた時の「自分で山から木を切ってきて、製材し、棟梁と一緒に左官屋、壁屋、屋根屋、電機屋、、、と1つ1つ段取り毎に誰に頼んでいった」という、今のハウスメーカーに全部お任せとは違ったお話など、結構、盛りだくさんでした。
その中でも、暑い時期は参加人数が少ないので、参加者1人1人から近況報告や最近思う事をシェアしてもらいました
例えば、2歳の子を畑や坂道で遊ばせていると、大人は暑くて仕方なくても子供はへっちゃらで飛び回っている。適応力、子供の力は凄いんだな~、という若奥さんのお話とか。
「日中はそんな感じなのですが、旦那がIT系なので、夜に旦那が帰宅するとエアコンつけている、という暮らしなんですよ」ということです
別の人は、農業法人で働いて、「暑さで社長も頭がイカレテいるのか、ザリガニを捕まえてきたとおっもったら食べ始めたり」とか「11時に50℃のハウスの中で作業をしろ、となって。そんなので1日働いて帰ってきたら家事があって、娘も旦那もいい加減にしてみたいな感じですが、楽しくて仕方ないので。でも毎日せいいっぱいなので、新しいことを学ぶ感じではないです」とか。
また、サツマイモを作っている農家さんの家で、冬に干し芋作りに手伝いに来る女子がスーパーで、頭は抜群に良く、仕事もできて、例えば梨の袋かけ、とか季節季節で全国の農家からオファーが毎年来て、誰も手放したからない逞しい女子で、その子が月1万で暮らしているお話とか。
高校は超進学校で国公立の大学進学しか許さないところで、その子は馬が好きで北海道の畜産大学に行こうとしたが学校の先生に止められ、それで仕方なく偏差値の高い大学に行ったみたいですが、それ以降、自分な好きなことをやって生きていて、いまは古民家のようなところに暮らし、田んぼや野菜を作り、季節ごとに全国の農家から来る依頼を受けて、でも月1万の出費で暮らせていて、冬は暖房もいらず、魅力的な子がいて凄い、というお話とか。
まあ、色々みなさん面白い話が出てきました。
あと、専門的ですが、生殖治療をしている方の最新のトピックは、さすが専門家、というお話でした。
ちょうど、今年は奥さんが2回流産になってしまった旦那さんが参加者として来ているので、その方も興味深々のお話だったのですが、その先生のお話では、「最近、自分でどうしたいかを決めないで、どうしたらいいか聞いてくる人が急に増えているんです」とのこと。
どういうことかというと、「自分で妊活をしたい、という意思があればやりようがいくらでもあるのですが、先生、どうしたらいいですか?と聞いてくるんです。こちらは逆に、どうしたいんですか?と聞くんですが」
卵の生命力が落ちているからそれを上げるための食事や生活を整えることが大切だそうですが、その中で一番大事なのが「心」だそうで、「夫婦が同じ方向に向いて心がバチっと合わせれば、多くの人に子供が出来るんです。それを、先生、どうしたらいいでしょう?、と聞いてくる人が増えていて。なんというか、自己責任をとれないというか。また失敗したらどうしよう、という不安もあるので、先生頼みになる気持ちになりやすいのもわかるのですが、やはり一番は心なんです」という話でした。
また、一方で、世界で最も多く実施されているにも関わらず世界で最も成功率が低い日本の対外受精の患者が今はピークを過ぎるあたりで、「まあ、裏話なのですが、不妊治療をしたい方は沢山いたのですが、今、だいぶ体外受精や治療をやっている方は多くなって、残りが少なくなってきている状況で、実は病院では既に患者の取り合いが始まっているんです」というお話も。
で、「最近、医者に妊娠前の栄養状態が問題だ、という事を言う医者が急に増えてきていて、その流れの裏にサプリメント業界の手が急速に入ってきている感じで、そういった事が始まらないか心配しています」というのが最近のトピックでした。
他にもいろいろな方が参加していますが、雨で少人数だからこそ色々ざっくばらんに話し合えることも、この教室の良い所ですね
帰りに、参加者の1人が「この教室のことを本にしたらどうですか?絶対、今の世の中でこういった教室で学べる内容を知りたいという人が沢山いると思うんです。文章もうまいし、書かないんですか?」と言ってくれる人がいました。
有難いですね~
私も毎年「本にして出版できたらな~」と思っています。
私のこれからやりたいことは、寺子屋を作るのと本を書くこと。
ただ、まだ「流れ」が来ていないというか、私がまだ「本物」になっていないから、そのご縁が来る段階ではないんだろうなと感じています。
まあ、高柳さんがご存命の間、この教室が開催している間に、何かしらの形でこの内容を文章でまとめてみることはしたいな~、と思っております。
自分の中で「書く」というのは自己表現の1つで、このブログもまあ自己満足のためでもありますからね