久々再会の場となった「自然薯堀り」

寒くなってきた11月後半、今年1回目の「幻の天然自然薯堀」を開催しました

昨年は個人の方よりテレビ問い合わせラッシュがあり、実際に開催したものだけでも

・ぐるない 年末ゴチスペシャル(二階堂ふみさんとぶるぞんちえみの後ろにいる2人 WITH Bが来ました)
・いただきHi Jump(ジャニーズの平成ジャンプの3人が来ました)
・火曜サプライズ(ウエンツさん、西島秀俊さん、宮崎あおいちゃんが来ました)
・NHK-BSの番組「クールジャパン」という番組の企画

と4本が放映さたんですね。

特にぐるないは「おみや」に使われたので、自然薯が沢山掘り取ることになり、「掘り過ぎたら無くなっちゃう」ということで、個人の方は大阪からわざわざお越し頂いた1組で昨シーズンは終了となっておりました

今年もテレビの問い合わせがありますが、一般の方からのお申込みが多く、ただ日程調整や条件などでまず1回目が今回になったわけです。

関東に就職した学生の頃のお友達同士が、3年ぶりに自然薯堀りで再開する、といった面白い組み合わせで、二人で仲良く掘ってくれましたよ

ということで、いつもの通り、篠竹の藪の中をかきわけ自然薯があるところを探します。


実際には、名人が事前に探しておいてくれるので、そのスポットに行って掘り上げます。
見つける時の実際のポイントは自然薯の花。
この花にツルが繋がっていて、それが地面までたどれば、そこに埋まっているのが自然薯です。
ただ、素人には「苦いも」という自然薯の花にそっくりなものとの区別がつかないので、まあ、普通は見つけられないのが自然薯ですね。



さて、そのスポットまで行ったら、まずは掘り上げるスペースを確保するために、篠竹を切り払います。

30㎝ぐらいは篠竹の根っこなどが生えているので、そこは専門の穴掘り棒で切り崩します。


そうすると出てくるのが、この「たこ足」
自然薯が凄いのは、この腐葉土が積もった地表30㎝ぐらいの養分をこの「たこ足」と言われる根っこで吸い上げるのですが、その下に伸ばす根っこは実際は栄養を吸っていないそうです。
つまり、地表のこの「たこ足」が大切な根っこなんですね~。


穴掘り棒でザクザクやりながら、土をとったり、途中までは手が届くので、手で芋の向きを確認しながら掘り上げていきます。
そして、小さいものでも1m、大きいものだと1m60㎝ぐらいは穴を掘らないといけないので、自然薯を傷つけないように掘るのは至難の業で、素人がやると、指導に従いながらやっても2時間はかかるんですね。


今回、1本目は60㎝ぐらいのものでしが、2本目は推定25年ものの名人の予想を超える大物を掘り当てました

中でぐにゃりと折れ曲がりながら生えていて、かつ先っちょが平たくグローブのような形で広がっていたので、途中で何回か折れてしまいましたが、名人も「これは予想以上にでかくて大物で良いけど、曲がっているから折らずに掘るのは俺らでも無理だよ」という難易度の高いものでした。

しかし、まあ、恐竜の子供のような形で何とも不思議。
畑栽培の自然薯は1年で出来てしまうといいますが、自然のものですからこういう形になってもおかしくないですよね~


ちなみに一般に流通しているものは、大体が「畑もの」で、1本2000~4000円ぐらいで売っているものです。
畑ものは1年で出来てしまうので、味わいや濃さも天然ものに比べると当然薄く、希少価値はそんなにありません。

一方で、こういった天然自然薯ものですが、「三層抜きのが美味いんだよ」と名人が言う通り、土の層を3種類通り越して根っこを張っているものが、極上の自然薯になります。

まず、地表30㎝ぐらいの腐葉土層。ここは栄養がたっぷりあります。
この層を抜けると、次は赤土と言われる関東ローム層。
その下にさらに「へな土」と言われる砂地の硬い層があり、ここを自然薯は1年に1㎝といった具合に、ゆっくり時間をかけて根を下ろしていきます。

その「へな土」の層に入ったものは「えぐみが抜けて、畑ものとは比べ物にならない美味さになるんだよ」と名人が力説していました。

そして、今回は初回で余裕があったのか、なんと名人の奥様が「自然薯の磯辺揚げ」をご馳走してくれました
平成ジャンプの山田くんや宮崎あおいちゃんなど、数々の芸能人をうならせる「天然自然薯の磯辺揚げ」は、餅のようにもちもちふわふわしていて、極上なのです


参加した方々も「これは、美味いですね」と大絶賛

余裕があって奥様の時間があり名人のノリが良い時にしか出てこないのですが、今回はラッキーでした

ということで、年末年始だけの期間限定の「幻の天然自然薯堀」

今年は一般の方に都合がつく限り、開催していきたいと思います