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2019寺田本家酒蔵見学会

やってきました、年に1度の素敵なイベント、寺田本家の酒蔵見学会です私が東京で疲れ果て、地元に戻ってくる際に興味を示したのが神崎町。

   千葉県で一番小さい人口5000人ぐらいの町で、当時、不耕起栽培普及会の岩澤さんがご存命で、そして寺田本家という2つの看板がありました。

不耕起栽培普及会というのは、耕さない田んぼで冬も水を張ったまま田んぼを行うというもので、プロ向けではないのですが、自給的生活を求める人には、今でいう自然栽培系として隠れた人気の田んぼなのです

神崎町の近くに移り住んだ渡しですが、実は後でわかったのが、岩澤先生が住んでいる住宅街がなんと私の移住した住宅街内だったのです

という事で、最後は、ご自宅にもお邪魔させて頂けたのでした

そして、寺田本家さんともご縁が持てて、当時、「蔵人頭」という立場だった優さんとご縁を持つことが出来ました。

その後、専務、当主と立場が変わりましたが、私が「みんなの農村ネットワーク」を立ち上げた後、特別に「酒蔵見学会」を開かせて頂いています。有難いことです

数年前、岩澤先生と先代の寺田さんが同じ年に亡くなる、という事がありましたが、優さんは表面には全くショックを受けていることを表さず、先代が築いた軸をぶらさず、経営に少しの影響も与えず、むしろさらなる発展に尽力されて今があるのです。

そんな340年以上続く酒蔵の24代目当主となった優さんと会うのが私も楽しみ


そして、今年も酒蔵見学会を開催させて頂きました

話によると、今年度、つまり11月頃からだと思いますが、優さんが杜氏も兼ねるようになったそうで、まあ社長業をやりながら毎朝、蔵に入ってお酒造りの最前線で陣頭指揮をとっているそう。

体力的にも大変ですよね~

そして、これも後から聞いたのですが、今年度は優さんは見学会のお話はしておらず、前の当時の大野さんにその座を譲ったそうなのです。

しかし、そういった事は何も聞かず、「今年初めて、当主自ら見学会をやると自分でおっしゃったので」と事務の方が言っていまして、貴重な当主自らの見学会となりました。


写真がボケていますが、要所要所で、1つ1つ丁寧にお話されて、また疲れているはずですが、逆にハイテンションになっているのか、「若くて元気な当主」という感じで、エネルギッシュに話をして下さいました

これは蒸し釜の前ですね。
600kgぐらいかな?とにかく、一気に大量のお米が一回に蒸せるんです。
お酒造りはお米が命。
近隣の無農薬無化学肥料で栽培されたお米を蒸します。
昔は金属だった蒸し器ですが、外気温との温度差で、蒸し器に米がべちゃついてくっつくことが結構あったそうですが、木製のお化けみたいな樽のような蒸し器に変えてからは、その頻度は減ったようです。
こういった大きな樽を作れる人は1人しかもう日本にいなくて、その弟子を含めても3~4人しかいないそうです。


蒸し米が冷やされています。午後には、これがお酒の材料として仕込み樽に投入されていきます。
この蒸し米も試食させてくれました
お酒ようなので硬く蒸しあげられていますが、噛めば噛むほど味わい深いお米でした



さて、お酒造りの基本は「糀作り、元作り」と言われているそうで、糀が根本になります。
その糀を作る糀室(こうじむろ)というのは、酒蔵では「聖域」で、決して他人を入れません。
雑菌が入ったら一発アウトだからです。
しかし、その常識を覆し、寺田さんは「うちは誰でもwelcomeなんです。色々な菌が集まって、ハーモニーを奏でて、調和することで、1つの菌だけがある純粋培養より自然に近い強い菌になると思うんです」と、誰でも見学自由。
もちろん、そうはいっても色々工夫があって、この糀室の下や周りには何百キロの炭が埋まっています。
「昔の日本人は炭の効用を知っていたようで、昔、銀閣寺を修繕した大工さんが来た時に、銀閣寺の下にも沢山の炭が使われていると言っていました。科学的にはわかりませんが、磁場を整えると言われていて、そこの場が整うと言われているんですね」


その次は、元といって、寺田さんでは主に糀をすりつぶして、そこに蔵に住み着いている乳酸菌や酵母菌が勝手に入ってくるのを待って発酵させる、というやり方を行います。

普通の酒蔵は、ここに協会酵母、といった酒蔵の協会で推奨されている酵母を入れたり、乳酸菌を添加しますが、あくまで昔のやり方で「自然に蔵に住み着いた菌にはたらいてもらう」という考え方です。

当然、時間もかかりますし、安定はしませんが、それはその時々の様子をみて「微生物が元気に働いてもらえるような環境を作ろうと努力しています」とのこと。

その後、貴重な蔵人たちが働く現場も見せてもらい、過去の開催には無い、何だか特別な回になりました

さて、当主自らの見学会の後は、試飲タイム

前の当時の大野さんが渋い説明をしてくれながら、各テーブルで寺田さんのお酒を堪能しました


これだけで大満足なのですが、さらに優さんの奥様、発酵料理研究家の聡美さんが作った手作り発酵お料理をカフェで食べます


柔和で優しく、お料理もそのお人柄が出ているんですよ


みんなで美味しくお料理を食べ、大満足で帰って頂けた今回の酒蔵見学会。

例年と比較してもとても充実していた気がします

また、今回も「食と命の教室」の参加者や、昨年も参加された方など数多くの方がきましたが、一番遠くから来たのは札幌からの方でした

寺田本家に仕事唄を広めた「なかじさん」という発酵料理研究家に会いたかったそうですが、なかじさんは既に寺田さんを引退し、いったん札幌に移住してお店を開いていたのですが、それはご存知なかったようで「いらっしゃったらサインをもらおうと思ったのですが、札幌にいたんですか」と残念がっていました

また、一番印象に残ったのは、やはrデンマーク人の写真家と結婚した女性のご夫婦。

もともと、お申込みの際に、貴重なお話をメールで頂いていました。

というのは、オーガニック大国ドイツに10年住んでいて日本に来たら、「日本が世界トップクラスの農薬大国に嘆いていた」そうです。

ただ本物を探し求める中で、色々な人に出会い、そこから寺田さんにたどりついたという事。
そうなんですよね~。オーガニックの世界に入ると、やはり寺田さんにたどりつくんですよね~。

そして、面白かったのは、デンマークの有名なお店でも寺田さんのお酒が選ばれているそうなのですが、他の参加者でデンマークに出張に行った事がある日本人の参加者が「私もそこのお店を知ってますよ」と盛り上がっていたこと。

世界は狭いですね~、というかご縁で出来ていますね~。

会が終わって、聡美さんが話してくれたのですが

「デンマーク人の彼が「日本は不思議な国。ローカル(地方)にトラディショナル(伝統的)で魅力的なものが沢山あるのに、見向きもされていない」って言ってましたよ。本当、そうですよね~」

外国の方の方が日本の本当の良さに気づく眼鏡を持っている、という典型的なお話でした。

今年も色々な出会い、ご縁があった寺田本家酒蔵見学会。

来年は、さてさてどうなるか?

まだわかりませんが、とても貴重な機会を毎年頂いている寺田さんに感謝するとともに、ご参加頂いた方々が、嬉し&楽しの時を過ごして頂けて良かったです