新旧の相乗効果「食と命の教室」

6月は梅雨

今年は梅雨らしい日が続いていますが、今月の「食と命の教室」は午後には雨も止んで、参加者念願の田んぼや畑が出来て良かったです

今回は、キャンセルがあったものの10人の方がご参加

ずっと来て頂いている年間コースの方が5人、新しい方と昨年の振替の方が合わせて5人といつもとは違った雰囲気だったのですが、「初めてなのにすぐに打ち解けて、気持ち良かったです」という人が続出するほど、すぐ仲良くなり、そして相乗効果が出たのかとても充実した回になりました

まず、みんなで自己紹介。

今年は大豊作のミニトマトを枝ごと高柳さんが持ってきてくれて、パクパク食べながら各自のお話を聞きました。

この教室は現代社会では特別な場で、普段の会社などでは話せないことも普通に話せます。

食の問題、環境問題、自給をしたいという方など様々いますが、電磁波過敏症の方も参加していました。

体調不良が続いていたのですが、たまたまマンションの上に電波塔が立つのに反対運動をしている人と知り合い、その方が電磁波障害で、その話を聞いていたら自分と症状が同じだったので、専門のクリニックを紹介してもらったら、自分も電磁波障害だったそうです。

そして庭に鉄の棒を打ち込み、そこから線をひっぱって家の中に鉄の板を敷き、毎日、体の電磁波をアースしているそうです。

私も電磁波の問題は知識で多少は知っていました。

私はLEDと電子レンジは絶対おかしい、と直感的にも自然界に有り得無いおかしな存在として遠ざけています。

またwifiを家の中に飛ばさないで、パソコンを未だに有線でやっているのも、子ども達によくないから、という背景があるからです。

信憑性はともかく、妊婦にwifiが良くない、というフランスかどこかの映像を見たのがきっかけですね。

 

そんな感じで、例えば、電車の中が多くの人のスマフォの電磁波が飛びまくってい、しかも、鉄で囲まれている車内は電磁波ら乱反射して凄い、という事を知識としては知っていました。

その方に、聞いてみたところ、やはり「ひどいですよ」というのを聞いて、やっぱりそうなんだ~という事を確認できましたし、電磁波も化学物質過敏症の一種だと私は思っていますが、蓄積してしまうものなんだな、という事を確認できました。

こういった方に会うと、やっぱりスマフォのやり過ぎは良くないし、また家をオール電化でガスでは無くIHにしているのが良くない、という事が改めてわかります。

 

また、参加者10人中3人のお子さんが登校拒否だったりして、そのお子さんはそれぞれ3人とも畑に触れることで登校出来るようになったというエピソードを聞けました。

高柳さんの「私が師匠に教わった言葉で、人は自然から離れると人間らしくなくなる、というのがあるんだよ。今の人は自然からあまりにも離れすぎていることが問題だと思うんだ」という言葉が響いていました。

そして、「登校拒否をしている子供の方が正しいよ。今の学校や社会の方が間違っているんだよ」という言葉が心に響きました。

 

登校拒否をしている子自身や親が悪い、という目があると思うのですが、高柳さんみたいな人が「君は間違っていない」と本気で思い、本心で発する言葉は響きます。

私が10年ぐらいお付き合いをしてきて、私も中学生の息子に対する親としての立ち位置を模索している時に大きな揺らがない存在として、高柳さんの横にいさせてもらえることがいかに有難いか。

人生の先輩として、師として有難い存在です

 

さて、午前は小雨だったので自己紹介やお話の後、唐箕がけをしました

唐箕を知らない人も多く、やったことがある人は10人中9人だったわけで、みなさん初体験

2週間ほど前に高柳さん達が収穫した菜種をみんなで風選しました。

みんなキャッキャいって楽しんでいましたよ

 

さて、ハウスで一仕事をした後は待望のお昼ご飯

いつも通り、お母さんたちが作る手作り料理はお肉が入っていなくても絶品で、昨年絞った菜種油も出て、先ほどの唐箕のあと、種を絞るとこうなるんだ、という事も確かめながら、お腹いっぱい食べました

 

午後は待望の田んぼです

実は雨が止むかわからなかったので、プログラムの優先順位をつけるために「雨が止んだら一番やりたいことは?」と午前に聞いたら一番人気が田んぼだったのです

初めて素足で田んぼに入ってリフレッシュした方も多く、「最初は抵抗があったのですが、草取りに夢中になっていたらだんだん気持ちよくなってきたんです」とか「私はカエルは本当は嫌いなのですが、あのニュルっとした感じがだんだん気持ちよくなってきて、カエルも目の前を沢山跳んでいたのですが、気にならなかったのが不思議です」とか様々なコメントが寄せられました。

 

いずれにしろ「リフレッシュして気持ち良かったです」と、みなさん泥遊びをしていた頃のように、童心に帰ったような顔になっていました

 

その後も雨がやんでいたので、キタアカリを収穫。

今年はどこも豊作のようですが、高柳さんのところも大玉で、たっくさん収獲しました

 

さらにミニトマトの収獲も。

まあ、こんなにミニトマトを収穫したのは初めてですが、お土産もたっぷりでて、みんなホクホクの笑顔でした

 

外での田畑仕事が終わった後、改めてみなさんに感想やご意見を話してもらいました。

みなさんの反応が良いと高柳さんのトークも熱を帯びます。

今回もとても充実した時間になりましたが、それにしても都会暮らしや人生に根がまだ無い方に、高柳さんやその暮らしに触れて頂くことが、今の時代にとても価値がある、という事を7年目になってもずっと感じます

 

私が心の師でもある「あなたと健康」の東城百合子さんの言葉で「あっちでウロウロする人はこっちでもウロウロする」という言葉があります。

会社をやめて「みんなの農村ネットワーク」を設立し、個人事業主となり、成田に根を下ろすと覚悟を決め、高柳さんを師と仰ぎ10年ぐらいやってきましたが、未だに学ぶことが多々あります。

今の世の中は「根無し草」の人が多いです。

そういう私も「根無し草」だったのですが、病気で成田に帰ってきて、根を下ろすと決めたから、今のような生活が出来ています。

 

この教室に来る人の一部もそうですが、オーガニック系や自然派系の人達のなかで、やたら色々なワークショップに行く人がいます。

しかし、結局は「あっちでウロウロ、こっちでウロウロ」する人が多いのも事実です。

これは今の世相を表した生き方でもあるのですが、根無し草は刈れる、んですよ。

根付かないとものにならない、と思います。

だから、地に足つけて、自分が骨を埋める場所と仕事を決めた人は、そうでない人と比べて人生の深さが違ってきますし積み上がるものが違います。

 

そう思って私も生きてきましたが、高柳さんを師として生きていける事を改めて有難いな、と感じました。

そして、私も引き続き勉強させてもらって、自分が起こした教室ではありますが、この「食と命の教室」は有難い教室だな、と改めて思った1日でした