7月の食と命の教室

暑い日が続いています
暑いとデスクワークをする気が起きませんよね

先週土曜日は「食と命の教室」でしたが、カメラもろくにとらずにひたすら過ごしておりました

トピックとしては
・スイカが全部、カラスに食べられた
・田んぼの草取り、暑かった
の2つでしょうか

毎年、7月、8月と高柳さんは小玉スイカを100玉ぐらい収獲して、ひたすらみんなで水分代わりに食べるのです
ところがこの10年ちょっとで初めて今年は「全てカラスにやられた」という事なのです。
いつもは多少はやられるそうですが、全ては初めてとのこと。
特に最後は集団で来たそうです

今年は長梅雨で食べ物が無かったからなのでしょうか?

ということで、パチンコをわざわざ買ってきて「憎らしい」と、スイカ畑でカラスを見つけたらやっつけようとしていました

また、田んぼの草取をしたのですが、1時間ほどで汗ぐっしょり

無農薬田んぼを50枚以上やっているので、その草を抑えるために、水で溶ける紙マルチを張りながら田植えをするのです。
ただ、紙の継ぎ目から草が出たり、あるいは紙をつきやぶって出てくる宿根草のようなものもあるんですね。

それをみんなで抜いていましたが、特にヒエは根が強く引っこ抜くのはこの時期では無理で、鎌で根を刈ってからの除草でした。
ヒエは強いので、稲より頭1つ穂を高く出して、そこで種を撒き散らすんですね。

田んぼを良くしらない人は「ヒエって食べられるヒエですか?」と聞きます。
確かに雑穀のヒエと言っても良いのですが、あくまで雑草です。
雑穀として食せるヒエは、粒の大きさが違いますし、きちんと収獲用です。
一方で雑草の本家のヒエは、まさに雑草と言えるほどの粒の小ささで、食べる用としてはとても収獲も出来ませんし、使えません。

しかし、飲食用に比べると雑草の方が生命力がだんぜん違うので、まあ、本当に稲を凌駕するのです。

ということで、1時間、みんなで頑張りましたが「1時間でこれだけ大変なのがわかりました。」という言葉に、高柳さんも「無農薬田んぼの事をわかってくれて有難いな」と言っていました

「よく、減農薬と無農薬は大した差ではない、という人がいるんだよ。特に、減農薬をやっている人が、たった1回の農薬の差だろ?って。でも無農薬側から言わせれば、無農薬と減農薬は世界が違う、特に田んぼは全くの別世界で、むしろ一般的な農薬を使う慣行農法と減農薬の方が世界が近いんだよ」

とのこと。

まあ、これに関しては無農薬で田んぼをやったことがある人にしかわからないことですよね
私も2年間、無農薬で田んぼをやったことがあるので、これは体験的にわかるのです。
「あぁ、これほど大変な無農薬田んぼの事を知って初めて農薬の凄さが分かった」と。
そして「自分で汗水出して働いたことが無いのに、農薬を使っている農家を攻撃する消費者は、そんな事を言う権利は全く無いな」という思いも持つようになりました。

何でも経験ですよね。

ということで、暑さの中で過ごした「食と命の教室」。
スイカは無くて残念でしたが、ミニトマトは食べ放題で、昼ご飯もいつも通り美味しかったです