今年最後の「食と命の教室」稲ワラ納豆作り

ここ最近、ずっと雨が続いて畑やぐちょぐちょ。

また何だか温暖な天気が続いていた11月でしたが、急に寒くなってきました

11月も変な気候が続きましたが、直近、数日は気持ちの良い晴れ間が広がり、今年最後の「食と命の教室」は楽しく開催出来ました

最終回となる今月は人気の「稲ワラ納豆作り」ということもあり、単発の方、年間コースの方のご紹介、昨年の振り替えの方などでワイワイガヤガヤと大人数

 

高柳さんも最近は作らなくなり、年に1回のこの教室で作るので、私が先生役になってしまいましたが、みんなでワラ仕事をしました。

まず、稲刈りの時にコンバインでやらず手刈りしてとっておいた稲ワラの余計な葉っぱをとって、茎だけにします。

これを「ワラすぐり」と言います。

 

そして、濡らしたワラの間に短く切ったワラを差し込んで手で編みこんでいきます。

 

するとスダレのようなものが出来るので、それをくるりとまいて「ワラつと」という納豆を入れる容器の出来上がり

 

高柳家の小糸在来の釜炊きした煮豆を入れて、あとは2日ぐらい保温して発酵させたら完成です

 

お昼ご飯はいつものとおり、お母さんの美味しい手作り

お肉は無く野菜ばっかりですが、毎回美味しく「この教室の主目的はこれです」という人もいます

 

午前のお話と納豆作りで時間が押したので、午後は三浦大根を抜いて終わりにしました。

みんな、やはり畑での収穫は楽しそう

特に三浦大根はなかなか抜けないので、キャーキャーはしゃいでいました

また、畑の端で自生している菜っ葉をむしって食べる女子陣など、穏やかで楽しい時間が流れました

 

畑から帰ってきたら、みんなで1年の振り返りをしました。

「ここに来る人はみんな大らかで優しいくて、自分もそういう気持ちになれる。普段の生活でもみんなそういう風になれたらいいな」といった声が特に印象的でした。

 

高柳さんも、最終回ということでレジュメを作ってくれましたが、話ている内容はいつもと同じ。

何度繰り返して話しても、なかなか今の人達には真意が伝わらないのが知識や情報で、この教室は高柳さんの知識としてのお話も価値がありますが、それは最初の数カ月の「刺激」だと私は思っています。

やはり人の学びは体で体験し、心にしみたものが残ると思うのです。

なので、田畑を通じて季節の移ろいや作物の成長、収穫の喜びを体験し、昔ながらの高柳家の生活に触れることで料理やみなで協力して仕事をすること、あるいは手作りの納豆などの農村文化の体験が、今まで生活に安らぎや潤いを与えるのがこの教室の良い所だと思います。

 

そして、何より、高柳さんの人柄や生き方に触れること。

日本人は本来、個人バラバラで生きていたのではなくて大らかに繋がりながら生きてきたという事を体感できることが、各参加者の生き方に大きなインパクトになるんだと思います。

それにしても、今年も素敵な人が沢山来てよかったな~、と思います。

そして来年度は2月15日(土)からスタートです

詳しくはホームページからご覧ください。

また素敵なご縁に巡り合えることを楽しみにしています

https://www.minson.jp/shyokutoinochi/