1,2月は田畑イベントがない分、味噌作りなどで土日が半分以上埋まっています。
そして日曜日は今年2回目の味噌作り教室。
午前&午後のWヘッダーで、まあ相変らずハードな運営
翌日はヘロヘロになりますが、小名木は80kg以上が完売
そして、半分以上がリピーターなので、慣れた子ども達も多く、みんな楽しんでくれました
味噌の説明でいつもするのは、「手作りを食べたら、もう市販の味噌には戻れませんよ~」という事。
というのも、手作り味噌は美味しいのです
市販のもので1kg400円ぐらいまでのものは、たいてい、普通の材料は使っていません。
味噌は大豆、糀、塩の3種類で作るとってもシンプルな食べ物。
材料が普通であれば、誰でも美味しく作れます。
ところが70年代ぐらいからと聞いていますが、「もっと安く作ろう」という事で、今まで家畜のエサにしていたようなものを材料に味噌が作られ始めました。
「丸大豆使用」と例えば書いてあるのが高級っぽく聞こえますが、本来、大豆というのは丸いのは当たり前。逆に書いていなければ丸大豆を使用していないのです。
じゃあ何を使用しているか?
大豆というのは油分が多いので、薬品で油を分離してサラダ油などを作るのですが、その残った大豆カスは今までは家畜のエサか肥料に使っていました。
この「大豆カス」を使えば安くなる、となったのです。
また、糀も本来、普通のお米に糀菌を振って作るのですが、「くず米」と呼ばれている、虫食いだったり実りが甘かったりして主食にはとても出来ないものは家畜のエサにしていました。
この「クズ米」も味噌の材料に使うことになっていきました。
そして「塩」は今でこそ海水塩が当たり前に売られていますが、1971年に「塩田で塩を作ってはいけない」という法律が施行され、化学工業塩しか作ってはいけなくなりました。
2001年まで、法律の網をかいくぐった伯方の塩や青い海など以外は、まともな塩はなかったのですね。
その「大豆カス」「くず米を使った糀」「化学工業塩」を使うと、原価が100円とか200円で「味噌もどき」ができます。
また、本来、半年以上熟成させるものを加温・加圧することで3カ月で見た目は味噌っぽく出来るのです。
しかし、当然きちんとした発酵を経ていないこともあり、また材料も粗悪なので、増粘剤やら発色剤やらアミノ酸などを入れて「味噌っぽく」しているのが通常の味噌なのです。
普通の「丸大豆」「主食で食べれるお米を使った糀」「海水塩」を使ったら、普通に考えて原価は最低3400円ぐらい1kgでかかるんですね。
だから、「普通の材料」で「本来の味噌」を食べたことが無い人が、手作りして食べてみると、今まで食べた市販の味噌とあまりにも違うので「美味しい」となり、「もう市販の味噌には戻れない」となるのです。
ということで、味噌作りの時期は過去のリピーターが最も多く、今回は、6年前ぐらいから来ていた家族も来てくれました。
娘さんは今年の4月に高校生になるということで、もはや子供は来ず、夫婦だけで参加していて、昔話に花が咲きました
この教室をきっかけに「手作り味噌」を始めた家族も多いわけです。
本物を食べて育った子供達、農村体験として田んぼで泥だらけになったりお米が出来るところなどを体験してきた子供達が、もう高校生なわけです。
早いものですね~。
これも8年やってきた成果ですね
小さい頃から毎月、田畑で農村で様々な原体験していた子供達がどんな青年になり、大人になるのか楽しみです