食と命の教室 かぶの収穫、苗床作りなど

今年3回目の「食と命の教室」です

今回は天気予報でお昼頃まで小雨だったので、主にハウスで出来る作業をしました。

午前中は、今日のお話の「日本人は何を食べてきたのか?」。
高柳さんがレジュメを作ってくださり、そもそものところからお話を。

人間は肉が好きで肉を食べたり、米が好きで米を食べたりしているわけではなく、北に住み着いた人間は、緑が無く、草を食べて生きている牛さんやヤギさんなどを食べて生き残ったということ。東南アジアであれば、穀物や野菜も採れたので、そういったものを食べて生き残ったということ。そういった流れが何千年も続いたから、肉類より消化の悪い穀物を食べてきた東南アジアの人は、腸が欧米人より長い、といったお話や、昔は生存率が5人に3人ぐらいで、2人は何かしら死んでしまったということ。

そういったことを繰り返して、その地域地域で生き残ってきたのが今の人だということ。
しかし、日本であれば明治から何でも西洋化になり、食も西洋化した。
ところが原因不明の病気が流行って、誰もわからず、軍医の石塚左玄が「これは食べ物が原因だ」と言い、医食同源、身土不二ということを提唱してきた。それが欧米に渡りマクロビとなりまた日本に来ているというお話。

生物学者のお話で「遺伝子レベルでの変化は100年やそこらでは起きない。数千年に渡り穀物菜食だった日本人が、この100年で肉類など今までに経験したことの無い食べ物を食べ続けている、それは3~4世代では適用できない。穀物菜食にあった体をもった東南アジアなどの人が、本来、体に合わない食事を続けているというのは、壮大な動物実験である」というのも紹介してもらいました。

その他、アメリカの政略、稲の歴史、野菜の歴史などなど様々なお話が。


私は高柳さんのお話をもう4年ぐらいずっと聞いていますが、聞けば聞くほど、高柳さんの言っている意味が深く染みていきます。
初めて聞いた人にとっては「なるほど~」といった知識・情報レベルでの理解かもしれませんが、動物学的にも、また歴史的にも本当に今の食生活がいかに不自然かということが、少しずつでも心の底に響いていけばいいな~と思います。


さて、真面目なお話の後は「体も動かそうよ」ということで、かぶの収穫です

出荷作業をみんなで体験

野菜というのは成長点から次々と葉っぱが出てくるのですが、逆に言えば外葉は古い葉っぱで、役目を終えると枯れ始めます。
出荷する時は、そういった外葉や引っこ抜いた時に折れてしまった茎などを取り除き、見た目を整えます。


みんな収穫は大好きですから、ワイワイガヤガヤ


こちらがキレイにそろったカブ。


一方、こちらが雨で水分を吸いすぎてしまって割れてしまったり、多少の虫食いなどがあるもの。
これらはみんなでお土産用に山分けです


前回同様、生でかじって「美味い~



さて、カブの収穫後、お昼はお母さんのいつもの絶品手料理

今回もどれも美味しかったけど、黒酢と味噌と黒砂糖で作った「味噌たれ」は絶品でした

その後は、恒例となった参加者と高柳さんとのギターセッションです。今回は中島みゆきです



さてさて、お昼ご飯の後は、ハウスで苗床作りとトマトの苗の移植、そしてかぼちゃの種播きです。


まず、苗床作り。

材料となる2つの土類を混ぜ合わせて作ります。

まず。1つめのピーモス(コケ類などが堆積し、腐葉土化したもの。水をよく含む)をまずは塊をなるべくほぐします。


そこに今度は、軽めの土(鹿沼土と砂がまざったもの)を入れます。
ピートモスだけだと、乾燥したときにカピカピになって表面が膜のようになってしまうからです。


これらをよ~く混ぜ合わし、苗床の完成です。


これをポットに入れていきます。


ポットを育苗トレイに並べ、上から水をかけます。種を播く前に水をかけるのが基本です。


さて、このポットに2月にみんなで種まきして本葉が出てきたトマトの苗を移植します。
苗が植わっているトレイから引き抜くコツは、トレイを横にし底をつまむようにして苗を飛び出させてから、引っこ抜きます。


そして先ほど作った床土入りポットに移植。


お次は、かぼちゃです。
かぼちゃの種は大きいので、トマトのように小さなトレイに播いてから移植する必要は無く、直接ポットに播きます。


みんなでワイワイガヤガヤ。種を播くのは心が躍りますね~


高柳さんいわく、種の上には、ポットの土を寄せてかぶせてもいいそうですが、今回は軽めの土を上から軽くかぶせるようにしました。



これで5月頃には畑に定植可能です。


トマトもカボチャもた~っくさん実ればいいですね~


そして、畑作業後は、色々なお話。

で、私は実は体調不良だったのですが、ここでノックダウン

実は水曜日の雪の日に畑仕事を頑張り過ぎ、寒さもあって気持ち悪くなったのですが、木曜日の仕事は何とか乗り越え、金曜日には復活したと思っていたのですが、その午後から気持ち悪さが戻ってきたのです。

それがずっと尾を引いていたのですね。

で、気持ち悪くてどうしようもなくなったのですが、参加者の中には色々なセラピストみたいな方がいて、1人の方が、体の2箇所に手当てをず~っとしてくれました。

そうすると、不思議に気持ち悪さが飛んでいきました。


西洋医学は明確に原因を求めようとしますし、部分医療ですから、緊急時や必要時には効果はありますが、こういった慢性的なもの、原因不明なものについては、やはり東洋医学なんでしょうね~。

そんなこんなで、最後はお役に立てませんでしたが、みなさん、教室終了後は、「日が暮れる前に」ということで、ヨモギやクレソンを収穫しに小川の方に向かいました。

今回もみなさん満喫してくれたようで何よりです。

そして、私は自身の体をもう1度きちんと見直そうと心に誓ったのでした。

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コメント: 1
  • #1

    Adrianne Kierstead (金曜日, 03 2月 2017 03:37)


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