11年目の「食と命の教室」

2023年度の「食と命の教室第1回」を開催しました

いや~、今年の方々はなかなか凄いです。高柳さんも「勉強している人が多いな」と言うほど。ガンや病気などで身内を亡くしてしまった方、アトピー持ちの方など、今の医療がどんどん患者を追い詰め苦しめていく事に疑問を持ち、勉強した結果、食は命という事にたどり着いた、という方が例年より多い感じがします。

そして、人それぞれの悩み、苦しみ、葛藤があってこの教室に参加してくれているわけですが、そういった事を率直にシェ頂けるので、今年も大変学びが深くなりそうです。

 また、栄養分析を仕事としてきた方のお話はとても興味深かったです。

 現場では「栄養素」と「健康」が全く頭の中で繋がらなかったという話や、5年前からは農薬の濃度ppmがどんどん緩和され、例えば今まで0.005ppm以上で残留農薬度を出していたのが0.05ppm以下であれば「未検出にして良い」と言われてそうしてきた、とか。

 そういったお話も学びになりますね

 さて、みなさんのお話を受けて、高柳さんから「成人病が子ども達もかかる食源病になってしまったわけだけど、その原因を探らないで、農業と同じで対処療法ばかりするのがこの国なんだよ。そういうことを教わっていないでしょ?教育の問題でもあるんだよ」と、高柳さんが育った高度経済成長期に何があったか、どういった歴史背景があって今の日本の社会の問題や食の問題が出てきているのかをお話され、みなさん非常に感銘を受けていました

 その後はいつもの里山の散策。1000年続いている田んぼをみながら「人間は昔はこういった山裾の水が沸くところに住み着いていたんだ。それは食い物が作れる、田んぼが作れるからだった」とシンプルな食べ物が命を育むというお話に、一同「へ~」と。

 

ただこの広がる田んぼも、後継者がおらず、機械は膨大なお金がかかり、高柳さんからは「娘は田んぼを止めようと言うんだけどな。まあ務めだな」とお金ややりがいとは別次元で田んぼをやっていることを吐露されていました。

さて、お昼の時間です

私はいつも食べていますが、みなさんは初めてで「こんなに美味しいなんてびっくり」と、肉が無くても美味しい料理を絶賛していました

そして2月は種蒔き。まずは育苗用の土作りということで、ピートモスと鹿沼土を混ぜ混ぜします。

これをセルトレイに詰めて水を撒き、その後にくぼみを作って種をまいていきます。

これはミニトマトの種。ゴマよりも小さいので吹けば飛んでしまいます。これを1粒1粒播いていくので、集中力が問われます。

種まきが終わったら、広がる畑で「三浦大根の収穫し放題」です

みなさん、キャッキャ言いながら、楽しそうに畑の活動を楽しんで今したよ

そして、最後に1年間のプログラムの確認と、それぞれのしたいこと、1日の感想のシェアをしました。

1人1人の様々な体験や悩み、学びがあってこの教室に来てくれているわけで、その個人史や思ったことを聞かせてもらうだけでも大変学びになります。それが高柳さんのお話や仲間との会話、出会いで化学反応していくのが更に奥深いです。11年目も楽しみです